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ただのにっき

2013-05-24(金) [長年日記]

「第17回サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム」に参加してきた(2)

昨日に続いて2日目。昼はふたたびBig-uへ。宿の近くのバス停から会場近くの医療センターまで路線バスが出ていることを発見。よかった、タクシー使わなきゃいけないかと思ってたよ。地方のバスは楽しいよね。

そんなこんなで最初のセッションには遅れてしまったのだが(なにしろ2時間に1本くらいしかバスが来ない)、その森井さんの暗号の話は(いろいろ怖くて)面白かった。最初から聞くべきだったかも……。

その後、総務省やスポンサーのセッションが昼食を挟んで続くのだけど、いちいち「標的型攻撃の(初心者向け)解説」から入るので聞いててムキーッとなった。少なくとも平日のセキュリティ関連のシンポジウムに、はるばる白浜で来るような人たちに何度も何度も説明するようなことじゃないと思うんだけど。その時間を使ってもっと濃い話をして欲しい。というか、そもそも「追跡困難な新しいネット犯罪にどう立ち向かうか」という今回のテーマに正面から取り組む講演がないのだが、趣旨としてそれでいいのか……?

などとだいぶ不満が高まってきたところで、本日昼の部のトリはちゃんとテーマに向き合った高木さんの講演。大勢の警察関係者を前にして空気を読まずに遠隔操作事件の誤認逮捕や岡崎図書館問題について解説。彼の日記を読んでいれば知っている話ばかりではあったけれど、この白浜の地で警察関係者と民間のセキュリティ専門家が腹を割って話をするべしという提言は素晴らしいものだったと思う。

もっともその提言が実現されることはなく、夜のBOFの警察セッションは関係者外秘のままだった。いやもちろん、そう簡単に実現できない理由の10や20は簡単に思いつくし、運営サイドは当然その障害を乗り越えようと努力してるに違いないとは思うけど、でもまぁ一般参加者にしてみれば単に残念である。

で、代わりに(というわけではないけど)参加した文教セッションは、大学がセキュリティ専門家を育成するとしたらどんな人物像か、企業はそういう人を採用したいか、というなかなか面白いテーマで始まったのだけど、ほんの序の口でホテルに戻らなければならない時間に。むー、やはりこれ、来年は絶対なんとかしないとあかん。

Tags: security