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ただのにっき


2013-04-26(金) [長年日記]

GitLabを5.0→5.1にあげた (ちょいハマり)

2ヶ月ほど前に導入したGitLabだが、あれからはやくも職場の重要インフラになってしまったので、ちゃんと面倒をみなくてはいけなくなってしまった。怖いですね。で、先日5.1が出たのでアップデート。

といっても手順はちゃんとドキュメントになっているのでそのとおりにするだけだ。こういうところで手を抜かないのは立派だなぁ。利用しているWebサーバがUnicornからPumaになったということで(ほらまた知らないプロダクトの登場だよ……)、Apacheのリバースプロキシが見に来るポートについてちょっと書き換えた程度:

# config/puma.rb
bind 'tcp://0.0.0.0:3000'

実行してみると、ちゃんと動いているように見えて実はリポジトリ内のファイルの中身が表示されない。エラーメッセージを頼りに探すとすでにIssueがあってClose済み。だけどよく読むとGitのバージョンが古いのが原因っぽい*1。こっちは例によってDebian 6.0 (Squeeze)、できればstableからいじりたくないんだけどなぁ……とも言っていられないので、(個人的な)禁忌としていたsqueeze-backportsを利用することに(apt preferences によるリポジトリの使い分けがわかりやすかった)。

% sudo aptitude -t squeeze-backports install git
% git --version
git version 1.7.10.4

これで一件落着かと思いきや、こんどはクライアントにTortoiseGitを使っているユーザからpushできなくなったという報告が。WebのログをみてみるとPOSTしたとたんにコケているんだけど、ログにはそれ以上出ていない。

しょうがない、原因不明で動いてなかったsshを使えるようにして、httpを使うのをやめてもらおう。そして探してみるとけっこうすぐに見つかったりするわけです(→Installing GitLab 5.0)。ようするに~git/.ssh/authorized_keysを削除してやりなおせ、と。で、じっさいその通りにやったら動いて、TortoiseGitからもpushできるようになった。めでたしめでたし。

追記

その後、GitLabで書いたWikiページが消えてるという報告を受けて調べたら、5.0β→5.0の間に保存方法がDBからgitに変更になっていたのを知らずに5.1へのマイグレーションをしたせいだった。βからそんな大きな変更入れるなよ(笑)。

Tags: git gitlab

*1 gitのバージョンにかなり強く依存している作りなので、このあたりは今後もネックになりそう。


2013-04-25(木) [長年日記]

10日でおぼえるC#入門教室 (10日でおぼえるシリーズ)(arton)

こんど仕事のプロジェクトでC#を使うことになってしまい(というか自分で決めたんだけど)、なんか教科書的な本を読まないとなーと思っていたらこの本が出たのだ。言語学習のために「×日でマスター」系の本は避けるのが基本だと考えていたんだけど、著者があのartonさんである。一筋縄なわけがない。

で、ちょうど大江戸Ruby会議03のときに会えたので聞いてみたら「3日目にしてラムダ式が出てくる」点を力説された。意訳すると、ありきたりのオブジェクト指向言語チュートリアルではないということだ。いまどきの言語がマルチパラダイムなのは当然なので、入門書だってそれに対応しているべきだから、この方針は正しい。ということで買ってみた。

「10日で」といってもそのためにフルに時間を使えるわけではなく、仕事の合間に写経しながら1回で「1日分」を進められるのは最初の3日くらい。あとは飛び飛びに写経した。

2日目まで、さんざんクラスを使って非常に冗長な記述を繰り返し、「あーもう、面倒くさい!」となったところで、救世主のようにラムダ式が登場、コード量をググっと圧縮してみせるあたりが実にニクい(笑)。あと、(9日目とはいえ)ちゃんとTDDも盛り込まれているのでテスト厨にも安心。

それにしても、C#はJavaに似たやや冗長な言語だけど、十分に発達したVisualStudioのインテリセンスのおかげでタイプ量は非常に少ない。というか最近のIDEってこんなに進歩してたんかー。普段はvimでも補完使って楽してるけど、これはちょっと異次元だなぁ。感動した。コーディング規約も強制されるし、業務で使うには最適だなこれ。

ユニットテスト機能もIDEだけでなく文法でもサポートされている(命名規約で縛るのではなく)。artonさんはコミュニティにも委員会にも邪魔されず好き勝手に拡張されている言語なので進化が速くて面白いと言っていたけど、たしかにそんな気がする。言語組込みの問い合わせ言語「LINQ」なんてまさにそうで、同じ言語内言語である正規表現よりも密に組み込まれていて、境目が見えないくらいだ。保守的な方針の言語でこれをやるのは難しいだろう。

というわけでだいぶ面白かった。あとはこれを業務で使うわけだけど……まぁ、入門書一冊読んでおしまいというわけにはいかないわな。もう一冊、リファレンス的な本も欲しいな(公式文書で十分かもしれないが)。

10日でおぼえるC#入門教室 (10日でおぼえるシリーズ)
arton
翔泳社
¥3,080

Tags: c# book

2013-04-24(水) [長年日記]

映画「HK 変態仮面」を観てきた!

今夜はかみさんがいないので、ふたりで行く可能性の低そうな映画でも観ようとしたら、必然的(?)にこのチョイスになったという。

レディスデイなので女性客の方が多かったけど、みんな始終ゲハゲハ笑っていて、平和な国でよかったなぁと思った。上映が終わって場内が明るくなってからも笑い声が絶えない作品なんて初めてだ。たぶんみんな「最高にくだらない2時間を過ごして満足」という気分だったんだろう。というか、こういう映画を作れるって時点で平和だよなぁ。いいことだ。

とにかくこれだけは書いておきたいのだが、脇役だけど安田顕の演技がすごくて、彼の独白シーンだけでも映画二本分の価値がある。もう正真正銘の変態。これを観られただけでも満足。

もちろん(原作から想像のつくとおり)全編笑いっぱなし、下品さ満開のコメディなのだけど、あえてチープな絵作りや演出とは対照的な、一点豪華主義とも言える変態仮面の「テクスチャ」へのこだわりとか、いろいろ狙ってやってるのが感じられて面白かった。クールジャパン。

Tags: movie

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