ただのにっき
2012-07-08(日) [長年日記]
■ VMware PlayerからVirtual PCへ乗り換え(中)
先月のWindows Update以来、Let's noteのWindows7内でLinuxを動かしていたVMware Playerが不調になってしまった。一度でもVMware Playerを動かしたら最後、休止状態から復帰できなくなるという。自宅のLenovoでは同じ構成で問題ないので、Let's note固有の何かだと思われるのだけど、同じメにあっている人を見たことがないので原因は別のところにあるのかも知れない。
いずれにせよ、Linuxは主に開発環境なので、自宅にいる間はいいものの、出先でのちょっと空いた時間にデバッグ……みたいな真似がぜんぜんできなくなってしまった。これがVMwareとの相性問題なら、別の仮想マシンにすればいいではないか。というわけで、Microsoft謹製、Windows Virtual PCを使って見ることに。Windows7 Proなら無償で使えるというのがありがたい。もちろんこれはXPモードを使うという目的で公開されているものだけど、別にWindowsしか動かないわけではない。
いつものようにDebianを入れるわけだが、少しコツがいるらしい。
- DVDイメージではなく、ネットワークインストール用のisoファイルを使う
- インストール時のパラメタに「noreplace-paravirt」を追加する(参考「IT-Memo: Debian を VirtualPC 2007 にインストールするには」)。これをやらないと最後の最後、GRUBのインストールで失敗した。ただしリンク先とは状況が違うので発生箇所は環境によって違うのかも)
あとは普通にインストールできる(いつものようにGUIは使わないので、サーバとして)。dotfilesはBitbucketに入れてあるから、git cloneすればホームディレクトリの環境は簡単に復旧できるし、開発中のコードだってGitHubから持ってくればすぐに開発を継続できる。いい時代になったもんだなぁ。
もっともまだ問題があって、ネットワークまわりがちょっとうまくいってない。
まず、外への接続にはNATを使いたいのだが、これが動かない。ゲスト側ではIPアドレスを取得できているようなんだが、外に向かってパケットが飛んでない感じだ。でもそのルートがよくわからない(ホストOS側のどれを見ればいいのやら)。これはとりあえずNATをあきらめてWiFiのアダプタを直接見るようにすることでインターネットへのアクセスはできるようになった。ただ、特定のネットワークにつなげたときだけしか使えないもんだから、自宅にいるときもPocketWiFi経由でつなげているという。わけわからん。
この状態で、ホストとゲスト間の通信にはLoopbackアダプタを介して専用のネットワークを組むのが定番らしいので、こっちは「VirtualPCで安全にサーバを立ててホストOSからアクセスする」や「Windows7でMicrosoft Loopback Adapterを追加するには - みゃうのリカバリーをする前に」を参考にしつつなんとか。これもひとたび休止状態にするとホスト側から接続できなくなってしまうという問題が。これはどうやら、ゲスト側からいちど通信を確立するとそのあとはスムーズになるらしいので(あやふや)、そういう監視ツールを書いて動かしておけばいいかなー、と考えている(けど本質的じゃないよな)。
VMwareのときはこんな苦労はなかったんだがなー。あ、でも、キーボードフォーカスの扱いについては、Virtual PCのがはるかにいい。VMwareは本当に不便だった。