ただのにっき
2012-01-15(日) [長年日記]
■ 日本の電波望遠鏡(その1) -超長基線電波干渉計と太陽風観測編-
先日触れた同人誌「日本の電波望遠鏡(その1) -超長基線電波干渉計と太陽風観測編-」が届いた(つまり買った)。カラー8ページ(表紙込み) + モノクロ40ページなので写真集と言うよりは資料集的な感じ。白眉は小笠原を除く三箇所のVERAプロジェクトに加えて十津川VLBIも収録しているので、最東端(小笠原)を除く「最○端望遠鏡」を踏破している点だろう。
ちなみにパラボラアンテナと電波望遠鏡は必ずしも一致しないというか概念が異なるのでそもそも比較対象になるものではないのだが、本書は「電波望遠鏡」が主役なのでシリンドリカルアンテナなんかも入っている(まぁこれもパラボラアンテナには違いない)。一方で通信用のパラボラアンテナは対象ではないので、静止衛星の地球局などは取材対象にはなっていないようだ。といいつつ通信用の臼田64mもたまにVLBIに引っ張り出されたり、退役したKDDIの通信アンテナが電波望遠鏡に転用されたりもしているのでややこしい。というか普通の人には通信アンテナと電波望遠鏡の区別などどうでもいい話ではある。
何が言いたいかというと、各地のパラボラアンテナを訪ねるにあたっての案内役として最適。これは良いものだ。「その2」が楽しみ。