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ただのにっき


2011-06-10(金) [長年日記]

段組書籍を自炊する

先日Amazonでラファティの『翼の贈りもの』を見つけて、ほぼ条件反射的にポチっとしてしまったのだが*1、届いたのは青心社のハードカバー、二段組の書籍だった。アチャー。

青心社の本はちょっと特殊なサイズで、版型は小さいが縦長、二段組なので密度が高いため薄くていいんだが、こちとらもはや紙の本など持ち歩く気はない。でもそのまま自炊するとこんな感じで、さすがに目に悪い:

[スクリーンショット]段組書籍をそのまま自炊してKindle3で表示したところ

やっぱり段をバラさないといけないようだ。ここでいつものRakefileを段組対応に改造してもいいんだけど、うっかり段組書籍を買う機会はそんなになさそうなので、今回はアドホックに対応することにした。なにしろ表紙や目次、解説などは段組されていないので、どっちにしてもちゃんとしたものにするには手作業が入るので。

というわけで、Rakefileに指定するTOPとBOTTOMの値をいじって、1pass目はBOTTOMを大きくして上段のみの画像を作成、続いて2pass目はTOPの値を大きくして下段の画像を作成、適切な順番に並べてPDF化。あとはScanSnap Organizerで通常版の非段組部分と合成した。画像化時に注意すべきなのは、通常は長辺を決めてやるんだが(735px)、段組をバラすと短辺の割合が大きくなるのでそっちを決めてやる(560px)。

で、本文パートはこんな感じになった:

[スクリーンショット]段組をバラして横向き画像にしたものをKindleで表示したところ

Kindleの設定を変えなくても横持ちにすればいいように、画像の方をあらかじめ横向きにしてしまった(のでPCでは読めない)。普通の文庫本より字が大きくて読みやすくなったなぁ。どんな本も、だいたいこれくらいのサイズになるといいのに……。

翼の贈りもの (Seishinsha SF Series)
R.A. ラファティ
青心社
¥1,650

Tags: kindle ebook

*1 出版は4月だが最近はAmazonに勧められるまで気づかない堕落した生活。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
かずひこ (2011-09-29(木) 23:55)

ImageMagickはお利口さんなので、"-resize 560x735" としとけば、「その長方形に最大に収まる」ようにアスペクトを維持したままリサイズしてくれますよ。

ただただし (2011-09-30(金) 14:36)

な、なんだってー!? (……試してみた……)本当だ、なんということだ。じゃあアスペクト比維持したくないときはきっと別のコマンドがあるんだろうなぁ(←必要になるまで調べない)。
まぁこの場合は指摘のとおりで良かったけど、ランドスケープモードで縦スクロールさせたい時にはやっぱり幅にだけにフィットさせる必要があるんだけど。


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