ただのにっき
2011-01-18(火) [長年日記]
■ KindleのためにInstapaperを使い始めた
先日のトークセッションの懇親会で、「Kindleユーザならinstapaperが便利」と教わったので、さっそく使い始めてみたのだ。
Instapaperはいわゆる「あとで読む系ブックマークサービス」の一種。「長すぎてあとで読みたいなー」という記事をスクラップしておいて、いろんな形で読みやすくしてくれる。「Kindleユーザ必携」的な理由は以下の2点かな:
- Webページから「本文」だけをうまいこと抽出してくれる(ナビゲーションやサイドメニューなどの領域をカットしてくれる)
- Kindleに毎日まとめて送りつけてくれる
本文抽出はたまに失敗してくれるけど(そもそもWebページなんてものはたいして構造化されていないので、HTML5時代が来ない限りこれを完璧にこなすのは不可能だ)、けっこういい感じで抜き出してくれる。長い文章はよけいなものがなくなるので、それだけでずいぶん読みやすくなる。
そうしてスクラップしておいた長文記事を、毎日まとめてmobiファイルにし、(登録しておいたメールアドレスを経由して)Kindleに転送しておいてくれるというのが、今回の話のキモである。なるほど、これは便利。
試しに自分の日記の記事をいくつかみつくろって登録し、Kindleへの転送トリガを手動で起動してみたら、ほどなくKindleの書籍一覧に登場した。
これ、普通のmobiじゃなくて、「Section List」なんて機能がついた、ちょっと特殊なフォーマットらしい。たしか新聞や雑誌の定期購読向けのフォーマットで、なんとかって名前がついてたはずだ(ど忘れ)。もっとも肝心のSection Listは日本語が化け化けで、正直使い物にならない。ただ、5 Way Keyで記事単位のジャンプができるので、記事がたくさんあるような場面では拾い読みができていい。なるほど、新聞向けだ。こないだ作った日経電子版のスクレイピング、あれはそのままこっちに置き換えてもいいかも知れない(日本語の問題が解消されてばの話だが)。APIもあるし。
というわけで、新聞にはイマイチながら、いわゆる「あとで読む」向けにはけっこうよさそうだ。しばらく使ってみよう。