2010-07-09(金) [長年日記]
■ 杏仁豆腐画集をScanSnapで電子化した
ひさびさのアイマスネタ。
大好きなイラストレーター、杏仁豆腐さんの画集『杏仁豆腐 イラストワークス ブリリアントアイドル』が出たので2冊買った。1冊は保存用、もう1冊は自炊用である。おれも最近知ったんだけど、「自炊」というのは紙の本を裁断・スキャンして電子化する行為を指すスラングだそうだ。なんでこんな言葉にたどり着いたのかは追求しない。
以前買ったScanSnap S1300、毎日のように書類や手紙類の電子化に貢献してくれているのだけど、書籍のスキャンは初めてである。それも文字でも白黒コミックでもなくて、フルカラーの画集。失敗したら悲しいので、保存用は必須だ(そうか?)。
裁断機は持ってないけど、ハードカバー書籍の分解は難しくない。表紙を切り離したら、背は接着剤のかたまりで固定されているだけなので、丁寧にはがせばあとは自然に紙がバラけてくる。ただ、この接着剤が残っているとスキャナの感光部が汚れて、スキャンした画像が汚れてしまうので注意が必要*1。裁断機があればこの部分はスパっと切り落とせるところだ(が、見開きのある画集の場合はそれも怖い)。
バラせればあとはスキャンするだけである。
S1300のフィーダはあまり容量もないし、なにしろ字が読めればいい本と違い、画質が優先 なので1枚1枚手で差した。スキャンの画質は最高、JPEGの圧縮率も最低に設定したので、1枚読むのに10秒くらい? まぁ、やってることの内容を考えたらすごく速いと思うけど、120枚以上これをやるのはなかなか根気が必要だ。
この画集、サイズはA4で見開きは最小限、断ち切りもほとんどないので、肝心の絵の部分をスキャンするのに苦労はない。まるでスキャンしてくださいと言わんばかりのフォーマットである。自炊時代の画集はこうありたいですね。
取り込んだファイルは1枚あたり5~10MBくらいのJPEG。ラフスケッチや解説は観賞目的には不要なのでトリミングして、画質を落としたくないのでPNGで保存、Picasaに読み込ませて完了。もちろん元のJPEGは未加工で保管する。
実は、スキャンしたそのままだとインクのドットまで荒々しく見えているので、モニタで見ると残念な画質になってしまう。トリミングするときに、ついでに軽くソフトフィルタをかけてやるといい感じになる。まぁ、Picasaで見てる分にはそれもいらないのだけど。もしかするとこのあたりは別のノウハウがあるのかも知れないが、まぁ実用上は十分だ(実用ってなんだ?)。
それにしても、紙の画集だと実に面倒だったページめくりが、Picasaのスライドショーでは不要なわけで、おまけに24インチ液晶に全画面だと元絵よりも大きいわけで、なんとも幸せな気分になれることうけあい。
FUJITSU ScanSnap S1300 FI-S1300
富士通
¥24,800
FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500
富士通
¥46,300
杏仁豆腐 イラストワークス ブリリアントアイドル
一迅社
¥4,342
*1 そういう画像があとから何枚も発見されてしまい、「スキャンしなおしかぁぁぁ」と頭を抱えているところ。