トップ 最新

ただのにっき

2010-02-26(金) [長年日記]

4年前の荒川静香の演技を見てまた涙してしまった

日記にはぜんぜん書いていなかったが、ここ2週間ばかりはバンクーバーで冬季オリンピックをやっていたのだぞ >ここを読んでる未来の自分

で、今日は女子フィギュアのフリーで浅田真央とキム・ヨナの一騎打ち、結果は浅田のミスなどもあり、大差でヨナの金メダル。二人とも素晴らしい演技で見ごたえたっぷりだったのだけど、とはいえどこか物足りなくて、4年前に録画してあった荒川静香のフリーの演技を見返したり。当時も「涙が出た」って書いたけど、不思議なことに今回もやっぱり「ぽろっ」と涙がこぼれた。やっぱこの時の荒川の演技は、競技の枠を飛び越えた何かがあったと思う。すごいなぁ。このDVDは宝物だよ。

たぶんまったく同じ採点基準で今回の2人と荒川を比べたら、たぶん荒川は勝てないんだろうと思うけど、そういう基準とは違うエモーショナルな部分に響いてるんだろう。まぁ、そういうのは個人差があるものだから、客観的な優劣ではないからいいのだ。

ところで、荒川やヨナの優勝を見て、ここ数年の採点基準は「突出してすごい技」よりも全体としての完成度に方に比重があるのは明らかだと思った。だとするとヨナの金メダルは、そういう「偏り」を最大限に生かした演技構成をつくったブレーンと、それを実現できる力量のある選手を代表に選んだ代表団、そしてもちろんヨナ本人の才能・努力というトータルな力によるものだ。ようするに「チームの勝利」なわけで、そういう戦略のない、3A一点張りの浅田は、最初からそうとうなハンデがあったのは間違いない。よく頑張ったとは思うけど、負け戦だよなぁ。

あと、今回のオリンピックで東洋人ばかりが勝ってしまったせいで、きっと欧米がルールを変えてこようとするんじゃないかと思うけど、それに対抗できるだけの政治力をアジア勢が発揮できるかどうかが注目だと思った。少なくともこの方面では、日本はあまりあてにならないという実績があるけど(笑)。