2009-09-05(土) [長年日記]
■ 今日も車載マウント位置探しとXactiの振動対策の旅
先週スクリーンの背後に発見(?)した新しいカメラのマウント場所の良し悪しを確認すべく、4時に起きて撮影条件の悪い富士山スカイラインへ。ようするに路面が荒れてるから振動が多いってことなんだけど。
それにしても肌寒くて、この季節にメッシュジャケットじゃない服装になったことなんてないよ。まぁ、富士山はさらに寒いので、それでよかったんだけど。それでもまだ登山シーズンまっただなかというだけあって、朝早くから五合目の駐車場は満車。それどころか、あふれた車が延々と路肩に列をなしていた。
さて、今日のテストはこんな感じで。最初はこの場所に従来の装備(上からXacti、クイックシュー、自由雲台、クリップの順)で取り付けたんだが、確認してみるとやはり振動はひどい。富士山スカイラインは厳しいなぁ。
ただ、この場所にカメラがあると、走りながらカメラの挙動が観察できるのだ。揺れているのは、クイックシューの上だけみたいに見える。クイックシューには薄いゴム板が乗っているから、これが原因だろうか。
ということでゴムを外してみたが、そうするとネジが奥まで入らないので、前回からほぼ飾り状態になっていた金属パーツをワッシャ代わりに挟んでみた(写真はこの状態)。……が、効果なし。もう少し観察してみるが、クイックシューの接合部分にガタがある。むむむ、ここか? 精度の高いクイックシューは重くて高いので、手ごろなヤツにしたんだけど、それが裏目に出たか。
じゃあ……と試しに雲台に直接カメラを接続した状態で帰宅してみたが、ビデオを見返すとたいして効果があったようには見えない。よかった、クイックシューがないと、カメラを外して歩き回れないもんな。これ以上の車載専用カメラ化は避けたい(笑)。
で、帰宅してからもあーだこーだと試してみる。
ようするに、Xactiは底面積が極端に小さい上に頭が重いので、底面を始点にして頭が左右に揺れちゃうわけだろう? その頭を押さえるために前回、金属パーツを使って筋交いを入れるようにしたかったんだが、頭部に良い固定場所を持たないCA8ではうまくいかなかったと。
筋交いで三角形を作る代わりに、真横にガッチリした支柱を立ててそれに縛り付けたらどうか……と思いつき、例の金具を90度回転、カメラに沿わせるように立ててみたら、これがなんと、あつらえたようにぴったり。縛り付ける必要もないくらい。おまけにすっきりシンプル、持ち歩きにも不自然さがない(毛皮を生やしておいていまさらなにを言うか)。
ガレージ内でアイドリングさせてみた限りでは、微動だにしなかった。これまで、見た目にももっともひどく振動していたのはアイドル中だったので、これは効果あるかも! というわけで、来週の車載オフにはこれで行くぜ。
■ 映画『サマーウォーズ』を見てきた
すこぶる評判がいいので、『サマーウォーズ』*1を見てきた。ロングランが決まったらしいけど、そうは言ってもいつ終わるかわからんので。
夏休みのエンターテイメント映画として、スピード感は申し分ないし、涙あり笑いありのシナリオはサービスたっぷりだし、楽しい映画だった。「IT考証のお粗末さには目をつぶること」という警告(笑)を事前に受けていたので、「OZ」にいちいちツッコミを入れることなく楽しめた。とはいえ、「OZ」はGoogleの比喩だろうし*2、侘助には「47氏」をだぶらせて見てもいいわけで(じゃあ「Love Machine」はWinnyかよと言われると微妙だが)、そういう問題意識には着目してあげてもいいと思う。
もっとも、あんまり盛りだくさんな要素を詰め込みすぎたせいか、シナリオに深みはないかなー。このあたりはすでに色んな人が指摘しているけど(ツッコミの数々はサマーウォーズにみる、表層の豊かさと、深層の軽薄さに詳しい)。でもまぁ、そこを満たそうと思ったら2時間程度という映画の「尺」には収まりっこないわけで、製作者的にはそこは覚悟の上なんじゃないかと思うけど。端的に言うと「いいじゃん、セカイ系なんだし」。
シナリオや設定・考証はお粗末だけど、そして常々「映画でもっとも重要なのはシナリオ」という立場をとるにも関わらず、この作品を評価するのは、時間を使った演出がとても上手いと思ったから。手垢のついた言葉を使うと「間」ということなんだけど、それぞれのシーンが消費する「時間」の設定が絶妙で、「このタイミングで切り替わるべき」という時間でピタっと切り替わる。こういうところが細田作品の快感なんだと思う。