2008-07-13(日) [長年日記]
■ 熱中症になりかけた
ここしばらくほったらかしでひどい状態になっていた生垣と芝をなんとかすべく、朝から庭仕事。帽子もかぶり、休み休み作業をしていたが、ふと気が付くと妙に動悸や呼吸が激しくなっていて、「こりゃ熱中症だ」と気づいた。
慌てて家にあったお茶を飲み干してから、さらに近所のコンビニでアクエリアス1L。スポーツドリンク1Lを一気飲みなんて、久しぶりだ。もう梅雨明けでいいんじゃね?
2008-07-12(土) [長年日記]
■ Webサイト設計のためのペルソナ手法の教科書 ~ペルソナ活用によるユーザ中心ウェブサイト実践構築ガイド~ (DESIGN IT!BOOKS)(Ziv Yaar)
Jakob Nielsenが「5人で十分ですよ」と言ったせいでユーザビリティテストの価値が低下することを懸念したWeb業界が、次なる金のなる木として取り出してきたのが「ペルソナ手法」である……という勘繰りをしたくなるほど、手間と暇と金がかかるペルソナ手法を解説する文書が最近やたらと目につくようになってきた。
実際は、たいした調査をしないで作った「なんちゃってペルソナ」であっても、現場の意識を変えるという意味ではすごく価値があるので、金かけなきゃペルソナじゃないという風潮はいただけない。今まで「私は~」と自分を主語にしてしかサイトを語れなかったWeb担当者が、「○○さんは~」とペルソナの名前で発言するようになったら、それはもう、パラダイムシフトと呼んでもいいくらいである。
そんな中「教科書」を名乗る本が出たので読んでみたが、けっこう良心的な本だった。説得する相手の価値観に応じて、必要なところまで金をかければよいという方針が冒頭から提示されている。なんでもかんでも完璧にやらなきゃダメという姿勢ではないので好感が持てた。
前半部分はその、手間・暇・金を食う調査のパートで、いくつかの調査手法の紹介と、その目的や達成できることの解説。本当に難しくなる最後の方は素直に「専門家を頼れ」と書いてあるだけなので、かえって信用できる。
ひるがえって後半は、ペルソナに関する「物語」をいかにつむぐかという、まるで小説技法に関する教科書の様相。自分はこのペルソナ法がけっこう好きなんだけど、この「物語(ストーリー)」を大切にする姿勢にひかれるんだな。ソフトウェア開発でXPに出会ったときに似た興奮を覚える。XPもストーリーを大切にする手法だ。物語があるのとないのとでは、成果物の深みが違う。
調査の開始から、実際のサイト制作、公開後の評価まで、ひととおりの過程にペルソナを導入して何が変わるのかを網羅的に解説しており、まさに教科書として十分な本だと思った。妄想力の有り余ってる人は、これ読んでペルソナ手法のコンサルタントを目指したらいいんじゃないかな!(そんな無責任な)
もっとも、いいところばかりじゃないけど。特に、図表がまったく翻訳されていないのはひどい手抜きだ。肝心かなめのサンプルを日本語で読めないなんて、何考えてんだか。この翻訳者たちは、この本の製作過程でペルソナを構築しなかったのだろうか。紺屋の白袴みたいな話だ。
2008-07-10(木) [長年日記]
■ 海外向けサイトのプロモーションチャンネルとか
THE iDOLM@STER World Serviceは数日前にローンチしたんだけど、日本人を呼び込んでもしょうがないのでここには何も書かなかった。じゃあ英語圏に対して何かしたのかというと、まだほとんど何もしてないわけだけど。おかげさまで、最初は日本人が大挙して押し寄せたけど、今日は閑古鳥だ。
仕事で英語のサイトに関わったことは少しあるけど、プロモーションまでからんだことはなかったから勝手がわからん。RubyのオフィシャルサイトをtDiaryで組んだときも、Rubyはすでにブランドになってたしなぁ。
SEO mozとか読んでると、とりあえず露出するのに手っ取り早いのは、diggのようなソーシャルブックマークサービスにエントリすることなんだけど、アカウント取りたての新顔が総出でエントリするのはspam扱いされてしまうから禁じ手だし。
けっきょく(日本でもそうだけど)「spamにならないように」慎重にその手のサイトにポストしていって、口コミを期待するしかないのかなー。
◆ ぺこ [ご無事でなにより。]