ただのにっき
2008-04-09(水) [長年日記]
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塩の街(有川 浩)
「デビュー作には作家のすべてが詰まっている」とか言って知ったような感想を連ねようにも、電撃小説大賞応募から電撃文庫を経て、この単行本になる過程でかなり手が入っているようだから、そういうわけにもいくまい。とはいえ、「軍人と少女の恋」を描かせたら当代一!の有川浩らしさはたっぷり詰まっているので心配御無用だ。
発表時の長編に、同じ分量になる4編の短編を加えたオムニバスっぽい構成の厚めの本だが、例によってすらすら読める。侵略SFっぽい設定だがあまり深くツッコむこともなく、文庫版にはあったらしい「ラノベ用」の戦闘シーンも潔く削ったおかげで、恋愛小説的側面が際立った。オムニバスなので、ずっしりヘビーなのからグニャグニャになるのまで、いろいろ楽しめます。有川好きなら言うことなし。
■ ようやく全面的にモバイルSuicaを導入
このたびJRの定期が切れたので、小田急のを払い戻して、一本化した。これでやっと、モバイルSuicaで一本化できたよー。もっとも、まだオートチャージ対応にはしていないので、完成系にはあと一歩なのだが。
そうそう、およそ2ヶ月前にした小田急への問い合わせは、なんの音沙汰もないままである。ま、小田急のお客様相談窓口にとっての「お客様」ってぇのは、せいぜいその程度の存在ってこった。PASMOなんて使うもんか、ベー。