2008-01-31(木) [長年日記]
■
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)(こうの 史代)
こうの史代とあらば無条件に買うわけだが、連載では読まないので単行本で初めて通して読んだ。連載開始にあたって「戦時中、広島から呉に嫁いだ女性の話」という情報だけ耳に入っていて、「なんかいかにも『夕凪の街 桜の国』の柳の下狙いっぽい企画だなー」と、警戒していた。でも、実際に作品になってみると、まったくの杞憂で、ちゃんとこうの史代作品になっていた。ほっ。
戦時中の話だというから、暗い話が多くなるのかと思いきや、連載の前日談となる短編がのっけからファンタジーなわけ。やってくれる。絵を描くのが好きな、おっちょこちょいの少女が主人公なので、この導入が実にいい。これらの短編の雰囲気は『こっこさん』に近い。
その後につづく嫁ぎ先を舞台にした連載では、家事の話は『さんさん録』で培った経験がいきているし、夫婦の話も『長い道』から感じるようなほっこり感に満ちている(あんなひどい旦那じゃないけど)。そしてもちろん、『夕凪〜』のように、戦争の暗い影がじわじわと忍び込む。
なんというか、こうの作品の集大成のようなおもむきがあるね。これは買いですよ。
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
双葉社
¥713
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
双葉社
¥880
さんさん録 (1) (ACTION COMICS)
双葉社
¥184
9784575940169
9784575939620
2008-01-30(水) [長年日記]
■ 夢をみた
助手A「21世紀仕様の仮想マシンが立ち上がりました」
考古学者「じゃあ動かしてみよう」
助手A「ええと……Internal Serverエラーと出てますね。たぶん一万年問題でしょう」
考古学者「日付処理が8桁固定なのか、しょうがないな。時計を21世紀に戻して実行するか」
助手B「そこまでしなくてもいいでしょう。AIにデバッグさせちゃいましょう」
考古学者「じゃあそうしてくれたまえ」
助手B「始めます」2万年後のAIによるtDiaryのデバッグ開始。結果、高度に知性化されたtDiaryは、またたくまに空間を捻じ曲げて時空の外へ。
考古学者「行っちゃったか」
助手A「行っちゃいましたね」
考古学者「ではみなさん、ごいっしょに。しんぎゅらーりてぃぃぃぃ」
助手A、助手B「しんぎゅらーりてぃぃぃぃぃ」
なにこれ。
2008-01-29(火) [長年日記]
■ 「Sleipnir+IE7」で「Shift+クリック」と「Ctrl+クリック」を使い分ける
自宅でSleipnirを使っていて、リンクを新しいタブで開こうと思い、「Shift+クリック」したのに間違って「Ctrl+クリック」をしたんだけど、それでもちゃんと開いたので気にしなかった。
そしたら、職場のSleipnirでは開かないの。なんでかなーと思ったら、自宅はVistaなのでIE7、職場はXPなのでIE6。IE7はタブブラウザになったから、Ctrl+クリックに「新しいタブを開く」という機能を割り当てたのか! 知らんかった。
IE7で「Shift+クリック」をすると本当に新しいウィンドウが開いてしまうので、全部タブで済ましたいおれには不便なんだが、Sleipnirはそうじゃないので、こんな感じで使い分けることにした:
- Shift+クリック
- このリンク先は今すぐ読みたいときに使う。開いた新しいタブがアクティブになる*1
- Ctrl+クリック
- このリンクはあとで読もうというときに使う。開いた新しいタブはアクティブにならない
というわけで、常用しているすべてのIE6をIE7にアップデートした。まさかこんな動機でIE7に乗り換えることになるとは。
*1 設定(ユーザインタフェース/ウィンドウ)で「新しいウィンドウをアクティブにする」をチェック。
◆ h [ご存じかも知れませんが、IE7ならホイールクリックで「新しいタブで開く/開いたタブは非アクティブ」になりますよ。]
◆ ただただし [はーい、ご存知です:-) でもホイールクリックはついスクロールしちゃったりして押しにくいので、使いたくないんです。一..]