2007-12-26(水) [長年日記]
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輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6) (ハヤカワ文庫SF)(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)
ティプトリーの長編、夏に出ていたけどやや遅れ気味ながらやっと読んだ。ノヴァのガス雲通過を見物するために異星に集った10数人の人々が巻き起こす、ミステリ風味の、ちょっとだけドンパチがあるけど基本的にはそんなに騒がしくない話。ストーリーだけ追えば、どうということはない。
ただ、読み始めてわりと早いうちに、ある「匂い」を感じた。そう、『たったひとつの冴えたやりかた』と同じあの匂い。この先には、アレと同じ、胸が締め付けられるような悲劇が待っているという確信。もちろんティプトリーのこと、単なる悲劇で終わらせない、至高の読書体験も待っているに違いない。
先に進むのにこれほど勇気を振り絞らなければならない本があるとは。それくらい、『たったひとつの……』にはトラウマに近い衝撃を受けたわけだが、まぁ、だからと言って読まずに我慢できるわけがない。マゾヒスティックな快感を感じつつ、読む。
案の定(?)、物語では次々に悲劇が巻き起こるわけだが、「これか?」「それともこれか?」と自問しつつも先へ先へと読み進む。最後はある意味、極めつけの悲劇が待っているわけなんだけど、「ガーン」というショックというよりは、むしろ「ずしーん」という果てしない重量感。本を持つ手が震えたよ。あぁ、これだからティプトリーはやめられん。
2007-12-25(火) [長年日記]
■ Ruby 1.9.0リリース祭が面白すぎる
本日(12月25日)リリース予定のRuby 1.9.0、ruby-devしか追ってないけど、面白すぎる。いやまぁ、当事者のみなさんはそれどころじゃないとは思うけど、なんかお祭りっぽくていいですなぁ。特に、どさくさ(?)にまぎれて変なものをコミットしちゃう中田さんとか。
で、当初15:00予定だったリリースが、次の目標である19:00を過ぎてもまだ出ず、これを書いているのは日付の変わる15分前なわけですが。何もお手伝いできないけどがんばってください。
でも明日早いのでもう寝ます(←ひどい)。
2007-12-24(月) [長年日記]
■ クリスマスのごちそう
今年はかみさんが通販で「まごころ奥入瀬鶏」というのを一羽買ったので、丸ごとローストにした。オーブン久々の出動。焼きあがったもののどうさばいていいのかわからず、途方にくれそうになったけど、「ローストチキンの切り分け方」でググったら100件も見つかってひと安心。みんな苦労してるんだな。
いままで2人家族で一羽は多すぎるんじゃないかということで控えていたんだけど、というか実際、もも+αを食べたら満腹になったけど、パーツで買ってくるのに比べたら実にジューシーでうまかった。あと2、3日はこの調子で鶏が続くけど(笑)、飽きずに食べられそうだ。