2007-01-27(土) [長年日記]
■ 1月31日〆切2題
セレーネ「月に願いを」キャンペーン
今夏に打ち上げ予定の日本の月探査機「セレーネ」に、「あなたの名前と願いごと」を載せてもらおう企画の〆切が1月13日。火星探査機の「のぞみ」や、小惑星探査機の「はやぶさ」でもやった企画だが、自分は残念ながらどっちも応募し損ねたので、今回は気合を入れて(?)応募した。
的川さんのコラムによると、応募数がぜんぜん目標に届いていないそうだ。なんでだろう? 火星やイトカワみたいに遠くない月だと思って、なめてるとか? 今生きてる人類のほとんどが、ほぼ間違いなく死ぬまで行くことができないほど遠いのにね。
RubyKaigi2007プレゼンテーション募集
6月開催予定、RubyKaigiの発表者募集も、1月31日まで。
去年は発表してくれと泣いて頼まれたが(うそ)、今年はこっちが泣いて頼みたいくらいだけどネタがない。まぁ、参加はもちろんするけど。何か面白いネタを持ってる人は、ぜひとも応募して、オジサンを喜ばしてくれよ〜。
■ 虚数 (文学の冒険シリーズ)(スタニスワフ レム)
ムツカシイ本なので、読むのにたいへん時間がかかってしまいました。とほほ。
「架空の本の序文集」という触れ込みだが、別の単行本だった「GOLEM XIV」との合本(?)なので、すべてが序文ではない。そういう意味では、まがりなりにもすべてが架空の書評だった『完全なる真空』の方が面白みは大きかったかな。いや、もちろん本書も面白かったけれども。
前半の序文集は、「X線写真による写真集」とか「知性を獲得したバクテリアの話」とか、実物があったらマジで読んでみたい本がネタなんだが、序文とは言えずいぶんネタ割れしてくれるので、欲求不満になるわけでもない。冒頭の「序文集の序文」からしてかなりユーモアたっぷりなので、げらげら笑いながら読めること請け合いである(笑えるのは一部の人種に限るかもしれないけど)。もちろん、ただのユーモア小説(?)ではないのは当然のことで、「バクテリア本」の序文を書いているのは実は誰なんだろう……なんてことに思い至ると、背筋をヒヤッとしたものが流れたりして。
後半に収められているのは、「シンギュラリティに向かうことなく人類とのコミュニケーションを維持することにした超人工知能の講演録」なんだが、まぁとにかくこの人工知能が、高慢ちきで鼻持ちならない上に、やたらと話が長くて脱線ばかりする「嫌われるオヤジ」の代表みたいなヤツなので(と書くとこっちもユーモア系みたいだが、こちらはすごく硬派)、めちゃめちゃ面白いけど、読むのになかなか骨が折れる。たぶん、1割も理解できたかどうか怪しいので、こっちは老後に線引きながら読むことにしよう。
つーか、老後のためにレムの著作を集めておいた方がいいような気がしてきたな。マジで。
締切が延びたのかなぁ。2/28 > セレーネ
おお、ホントだ。延びてるし。