ただのにっき
2006-08-17(木) [長年日記]
■
日本沈没 第二部(小松 左京)
読み終わって最初に思ったのは「第三部は誰が書くのかな……」だったが、考えてみれば第三部が『果てしなき流れの果てに』なのはSF読みの常識だったね(ホントかよ)。
「第一部」をちゃんと最後まで読んだかどうか怪しいし、たとえ読んでいても記憶のほうが(例によって)さらに怪しいので自信はまったくないんだけど、第二部の構造は第一部をかなりきちんとなぞっている?
最初に少しずつ異変が起こり始め、最新の科学によってその事実が判明し、しかし政治的に隠されつつ事態が進行し……という筋書きが同じなだけでなく、第一部でもっとも印象的な「鎌倉の老人」のシーンまでもが、ある意味再現されている。小野寺と玲子のストーリーすらも、第一部と対称になっているようにも読める。
小松左京は、登場人物をわりと突き放して描く方だと思うんだけど、それがかえって(第一部での)"日本列島"や"日本人"という個人でないものに対する深い愛情を際立たせていた。谷甲州はその「小松風味」をうまく再現したと思うけど、微妙に登場人物(特に辺境や開発途上国で活動する人々)への思い入れが現れてしまうので、そのへんがちょっと希薄かも。少なくとも、第一部に感じたような無形のものに対する感情移入はなかった。このあたりの手腕は、第一世代SF作家の独壇場かもなぁ。戦争を体験しないと描けないものってあるのかも。
そうそう、実に谷甲州らしいポイントが→恋愛ネタがいっさいなし。
■ GTDを始める(5) - 2日目の運用
つづき。
Remember The Milkを使うブラウザはFirefoxがいい
いままでは愛用しているSleipnir上の一タブ内でRTMを使っていたんだけど、200を超える項目を入力したらかなり動作が緩慢になった。おまけに、肝心のキーボードショートカットが使えない場面がいくつかある。たとえば検索(Ctrl+Shift+/)とか、項目の削除(Delete)が動作しない。
そこで、ためしにFirefoxで動かしてみたらけっこう軽快に動くし、キーボードショートカットもきちんと動く。GTDでは頻繁にリストを見直すことになるので、タブブラウザの中で他のページと交じり合うよりは、単独のブラウザでアプリケーションのように見えている方がよさそうなので、FirefoxをRTM専用プラットフォームとして使うことにした。
いついかなる時でもメモれ
GTDを始めてみて、ある意味新しいプレッシャーを感じるようになった。「思いついたことを頭の中に残しておくのが気持ち悪い」というプレッシャーである。とにかくすぐにメモらないと、いつ忘れてしまうかわからないという不安を感じるのだ。そういう意味では、ぜんぜんストレスフリーではない(笑)と言えなくもないけど、悪いことではないと思うので気にしないことにする。
とにかく、いつでもメモれる環境が必須である。おれの場合はRTMに入力する手段にいつでもアクセスできることが重要になる。PCの前に座っていれば、常時起動しているFirefoxが使えるし、外にいるときはW-ZERO3のブラウザから入力できる。怖いのはWillcomが圏外の場合だが、RTMにはメールで登録できる機能もあるので、それを使う(「設定」の「情報」タブに書いてある「受信箱のメールアドレス」がそれ)。
テンプレートを使えばほぼフル機能が使えるが、携帯からこんなものを入力してらんないので、単純にSubjectに内容を書いて送るだけでもいい。あとでPC上で編集すればいいのだ。
特定のリストに直接放り込めないのがちょっと残念。このあたりはリストごとにアドレスがあるcheck*padの方が使いやすいかも。
がんばりすぎてしまうのが困りモノ
1日の始めに「Action」から「受信箱」に今日やる仕事を移動するんだけど、ここ最近、その数がかなり多い。というか明らかにオーバーフロー気味。すべてのタスクを消化できないことがある。
そんなとき、昨日のように残った項目は「明日送り」にしてしまうんだけど、これがなんというか残念というか悔しい。できることなら「明日送り」にはしたくない。
そんなわけで、「あと1つ片付けてから帰ろう」とか考えてしまって、ずるずると残業してしまったり。おかげで2日連続で、自宅で夕食が取れなかった。なんだかある意味、いいことないぞ、GTD!!