2006-07-11(火) [長年日記]
■ 因果が逆転したTrackBackの是非
1年以上前のなつかしい記事にTrackBackをもらったので、少し考えてみる(といいつつ、それほど深く考えたわけではない。もう眠いし)。
ようするに、対象記事よりも以前に書かれた記事からのTrackBackってどうなのよという話である。
実はあの記事を書いたときに、同様の疑問をツッコミで呈されていて、それに対して「コメント欄にURLを貼ればいいじゃん」と答えている。その「未来の記事」に対する回答となる自分の記事を見つけ出したら、その場で相手のコメント欄にそのURLをコピペすればいいだけのこと。なんでわざわざ手間をかけてTrackBackしたがるのか理解できない。
しかしこれは、昨年の時点では真だが、最近は炎上対策(?)にコメント欄を持たないサイトも増えてきたので、現時点でも真とは言えなくなっている。メールアドレスも公開されていなければ、TrackBackしかフィードバックの手段がない。こういう場合にはTrackBackをすることもアリだろう。言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか(2)で、「レアなケースでは言及リンクが不必要になるという反証をあげてもあまり意味がない」と書いたが、まさにそういう事例だ。
もっとも、こういう因果が逆転したTrackBackは、以下の理由から受け入れられない可能性が低くないことは認識しておくべきだと思う:
- 現時点では(機械的には)spamと区別がつかない(otsuneさんの昨年の指摘)
- 「回答」ではあるが「言及」ではないため、TrackBackの用途から外れている(と感じられてしまう)
2点目は「だからダメ」という意味ではなく、受け手がTrackBackに期待するものから外れてしまうと、がっかりするかも知れない、という意味。それを避けるためには、TrackBackで送る要約文に言及ではないことを明記した方がいいだろう。もっとも、工夫したあげくspamフィルタに弾かれちゃったらガックリだけど。ガックリしたくなければ、リンクを追記しちゃった方が早いんじゃない?:-)
新しいエントリを起こして両方の記事にトラックバックをするというのでは解決にならないのでしょうか?
情報が分散しますが、ウェブ日記/ブログ等は時系列に追えるのがいいと思います。
今回の事例では「そこまで手間をかける意味がない場合」のことを話しているんだと思います。新しい記事をおこしても、誰も得をしないので。
なるほど。そういったミニマムな更新の事例ですか。納得しました。