2006-03-20(月) [長年日記]
■ Gmailは勝手にReply-Toが付く
メールで指摘されて初めて気づいたんだが、Gmailから出すメールにはすべからくReply-Toが付くんだそうだ。有名な話らしいが、ぜんぜん知らなかった〜。この状態でMLに返信すると、元メールのReply-Toを尊重する設定になっているMLの場合、そのメールへの返信がML宛てでなく、おれ宛になってしまう。これは困る。
で、設定しない方法があると教わったんだが、現在、この設定は弾かれるようになっているようだ。Compose画面ではReply-Toを任意に設定できないので、ということはGmailでReply-Toをつけない設定はできない? うげー。
とりあえず要望は出しておいたが、当面MLに返信するときはBecky!使わないとダメかなー。とほほ。
■ アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))(佐々木 正人)
アフォーダンスについてちょっと真面目に知っておこうと思って買っておいた本書を読んだ。薄い。が、中身は濃い。つーか、ユーザビリティやデザインの本だと思ってたのに、実は脳の本でしたよ、わはは。もっとプラグマティックな内容を求めていたので肩透かしを食らったけど、面白かった。
ホーキンスのアレと、同じようなことを書いているような気もするし(こっちの方が古い本だが)、正反対のことを言っているような気もするし、ぜんぜん違う話をしているような気もする。消化するまで、しばらく時間がかかりそう。なので、エピローグにあった、気に入った言葉だけ引用しておこう:
デザイナーは、道具の要素となる「形」の専門家ではなく、(中略)人々の「知覚と行為」にどのような変化が起こるのかについてしっかりと観察するフィールド・ワーカーである必要がある。
「フィールド・ワーカー」。いいね。って、ここだけ引用すると脳の本には見えないな。脳の本ですよ。
その本は10年位前に読みました。ギブソンの本は読むの大変だけど、これはとても読みやすくて重宝しました。:)
えー、ギブソンの本も買ってあるんだから、くじけるようなこと言わないでよ〜(笑)
Gmailを英語のUIにすると大丈夫とかいうことはないでしょうか。 > Reply-To:
日本語のUIに変更してどうなるかは確認していませんが、私の出したメールには Reply-To は付いていないようなので。(私は英語のUIで利用中)
私も12年前ぐらいに、卒論に関連する話で読みました。懐しい…
実際に書いた卒論は、全然別な内容になってしまいましたが(笑)
わたしも英語UIで使ってます。今実験したけどReply-Toはつかないみたいです。
http://sho.tdiary.net/20060321.html#p01
ただのにっき
Gmailは勝手にReply-Toがつく(2)
Gmail(に限らずGoogleのサービス)は、まず英語版に新機能が実装されてから、ずーっとあとになって日本語版に実装される。例えばDeleteボタンが英語版に付いたのは2ヶ月前だが、日本語版ではまだ見えない。そろそろやってくれてもいいんじゃないかと思うんだけど。Chat機能..
> ユーザビリティやデザインの本だと思ってたのに、
これは、ノーマンがひろめた誤解です。そもそも、アフォーダンスは身体論であり、環境論なんですけどね。「生態光学」というくらいだし(「光学」なのは、ギブソンが視覚を中心に追いかけたから)。ギブソンの本は、僕も挫折したけど、ちょっとだけでも、面白い本です。あと、「脳 vs 身体」みたいな構図は先に取っぱらっておくと、良いです。