2006-03-04(土) [長年日記]
■ 第三回社内ブログSNS研究会
社内ブログSNS研究会というのに行ってきた。会場の裏手が後楽園なので、たいへん眺めがよろしい。
冒頭の山崎秀夫氏の講演は、社内blogや社内SNSによって、「感情の共有」が生まれると説く。また、効率化が切り捨ててきた情報のロングテール部分を拾い上げることもできる、と。このあたりは、自分でもunformalな情報が流通することの重要性を日ごろから感じているので、わが意を得た思い。ただ、氏の講演は基本的に良い面しか語っていなかったので、無邪気に鵜呑みにして導入してもダメだと思う。
このあたりはその後のグループディスカッションで持ち出してみたところ、(自分のグループでは)負の側面についてもみなさん認識しているようで、リスクヘッジの重要性についても議論できて良かった。たとえば:
- 経営陣から目に見える成果を求められる恐れ(→あらかじめ「ネット上の喫煙室」であるという認識を持ってもらう必要がある)
- ネガティブな「感情の共有」が発生したらどうするか(→ネット上だけで解決しない。ネガティブな感情はオフラインで解消する)
- 誰もが「書ける人」であるという過度な期待をしない
など。Wikiもそうだけど、最近は技術面よりこういう運用面の方が面白いな(歳のせいだったりして。ギクっ)。
話題がテクノロジーに偏らないので、参加者もIT企業以外のビジネスマンも少なくなくて、いつもの顔ぶれとは微妙にずれていて面白かった。もっとも、横田さんとか徳力さんとか、最近やたらとよく会うんですけど。
食事制限と禁酒につき、例によって懇親会はパスして帰宅。
2006-03-03(金) [長年日記]
■ 1日おき
今日は月1回の通院日だった。ここのところ調子はいいので、その旨を告げたら、主治医はニヤリと笑って「薬を減らしましょう」と言った。減らすって、今飲んでるのは毎朝1錠である。これ以上どう減らすのかと思ったら、「1日おきに飲んでください」だって。
そ、そんな難しいことできません……とは言えず(気が弱いので)、黙って受け取ってきたが、正直、ちゃんと1日おきに飲める自信はまったくない。最初は偶数日か奇数日に決めればいいと思ったが、大の月は31日(奇数日)の翌日も奇数日(1日)だからダメ。せめて年間の通算日をベースに考えないと。
というわけで、簡単なリマインダを書くことに。この投薬が1年以上続くことはありえないので、年またぎは考慮不要。朝起きたら携帯のメールをチェックする習慣があり、かつ毎朝薬を飲む習慣が身についているので、朝、飲んではいけない日にだけ携帯にメールが届くようにすればいい。飲むかどうかの判断をメールの文面から判断しなくていいように、飲むべき日にはメールしないのが「良きユーザインタフェース」というものである。
#!/bin/zsh if [ $[`date +%j` % 2] = 0 ]; then echo | mail -s 'DO NOT TAKE A MEDICINE!' 携帯のアドレス fi
これをcron.dailyにツッコんでおけばOK。最初rubyで素直に書いたら10行余りになったんだけど、ちょっと調べたらシェルスクリプトの方が短くなったのでこっちで。こんなけったいな条件式が書けるとは知らんかった。
■ 寿司
今日は耳の日ではなく結婚記念日なので、夜は近所の寿司屋へ。その後、かみさんの行きつけのソウルバーに寄ってソフトドリンクを2杯(笑)。
◆ 通りすがり [錠剤を2つに割る専用ツールは、東急ハンズで売ってます。]
◆ yamk [1週間×朝・昼・夜 で 21個の入れ物になってればいいという発送ならこういうのもあります。有料ですが。 http:/..]
◆ yamk [ひょっとして「薬をどう飲むか」じゃなくて、「薬を間違いなく飲むためのアプリケーション開発」というネタですか?(汗]
◆ ただただし [やだなぁ、当然じゃないですか(笑) >yamk]
◆ AC [要は1日おきにフラグを上げ下げする問題ですよね? 1錠だけ入る容器を用意して、「薬が入っていたら飲む」「空だったら補..]
◆ ただただし [おー、鋭い。それはシンプルでいいですね >AC]
2006-03-02(木) [長年日記]
■ おれだったらフォト蔵APIをこうする(2)
昨日のエントリに対して、開発者の方からツッコミをいただいた。
Flickrにしろdel.icio.usにしろ本来の意味でのRESTになってないAPIが多く存在するのが現実です。
これはagree。とは言ったもののFlickrやdel.icio.usのAPIは軽く眺めたことがある程度なので、コメントは控える。AmazonやGoogleのような先駆的なベンダーがGETだけで済む取得系APIを公開して「これがRESTでござい」とやっちゃったのがいけなかったんじゃないかと、個人的には考えているのだが。
PUTやDELETEは開発者にとってもあまりなじみのない単語であり、GETやPOSTの方が分かりやすく、IEなどのwebブラウザだけでテストが行える利点があり、より多くの開発者を獲得できる可能性があります。
これもagree。たとえばRubyのNet::HTTPには、DELETEに対応したクラスがない。もしRESTfulなサービスがあったら、Deleteクラスを自作しなくてはならないだろう……と思ったけど、RAAにはRESTを実装したライブラリがあるみたいだなぁ。こんど使ってみよ。
しかしだからと言って、フォト蔵もRESTを名乗っていいということにはならないのではないか。標準化団体によって規約化されているわけではないものの、RESTはきちんと定義された概念だ。正しくないとわかっているのに、なぜRESTを名乗るのか。ここは開発者の良心を期待したいところである。
Web上でAPIを公開するのに、SOAPやREST、XML-RPCでなければならないという法はない。開発者が使いやすいと信じているなら、RESTなど名乗らずに独自方式であることを明記すればいいではないか。わざわざRESTに対する誤解を拡大させることはないと思うのだが、いかがだろうか。フォト蔵APIの概要から「フォト蔵APIは全てRESTで提供されています。」の一文を削除しても、何の問題もなく意味が通じると思う。
それはさておき、ほとんどのAPIはちゃんと呼べたんだけど、どうしてもphoto_addで写真が追加できない。エラーは「REGISTERATION_FAILURE: Failed to register 」なので原因もわからんし。photoパラメタの指定方法がいけないような気がするんだけど、バイナリをそのまま与えたらあかんのだろうか(もちろんURL encodeしてるけど)。
◆ keisuken [某ホテルなのかな. 近くに夢二郷土美術館があるので時間があれば是非.]
◆ kouno [おー参加してらしたんですか。ご挨拶したかったです。]
◆ ただただし [某社のオフィスなんだけど、公式サイトに情報がないから場所を明らかにしてもいいのかどうかわかんないなぁ。頭痛がしていた..]
◆ Yuyang [なんかたまに出張で行った時に見る風景。 小石川庭園ですよね。]
◆ 咳 [ああ、そうか。歳のせいなのか。]