2005-07-07(木) [長年日記]
■ VACS、パッケージ製品の販売を終了
自宅にDMが来ていたので知った。あーあ、ついにこの日が来てしまったか。最近、まったく新製品が出ないから、時間の問題だと思ってはいたが。Microsoftの粗悪な無償ソフトに殺された製品が、またひとつ……。
NEC PC-9801(←単に「98」と書いても通じない時代だ)のMS-DOS時代からのVJE愛好者で(当時はATOKと肩を並べる日本語FEPだったんだぜ!)、Linuxでも使っていただけに、実に寂しい。まぁ、他に主力製品がなかったしなぁ。
ATOKでも買うか。
追記
/.Jでトピックになってた。/.Jもユーザは多そう。
■ Advanced Wnn V2がひどい件
ツッコミにPOBoxの話が出てきたので、ついで(?)に今使っているケータイW31SAの日本語変換がいかにひどいかメモっておく。ちなみにW31SAに入っているのはオムロンのAdvanced Wnn V2。最近のケータイの例に漏れず、POBoxを真似した、予測変換機能が入っているのだが……。
まず、初期状態の辞書がお話にならないほどバカ。予測変換の場合、使い始めからそれなりの予測をしてくれる辞書を標準でつけないと、学習させるまでえらく手間がかかる。こういうサービスを思いつかない時点でダメダメ。
英単語や数字列が学習されない。日常的に入力している日本語は、どのキーに何が割り当てられているかだいたい覚えられるが、たまに入力する英字なんて、キーを見ないと入力できねぇ。にもかかわらず、英単語は学習対象からいっさい外されているのである。デジカメ用のメモリなんて削ってもいいから、とりあえずなんでもかんでも学習させろ、と。
バカ正直に入力しないと候補が出ない。濁点・半濁点をあとから別に入力しなければいけないケータイのキーボードの場合、例えば「は」を入れれば「ば」や「ぱ」で始まる単語も候補に出すべきだ。もっと進めて「あ」を入力したら「い」「う」「え」「お」も候補に入れてしまってもいいかも知れないくらいだ(が、これは実験してみないとわからんな)。
とにかく、上っ面だけPOBoxを真似して、頭を使ってないからちっとも使いやすいくない。POBoxはアルゴリズムはけっこう単純だが、設計に頭を使っているから(なにしろtypoまで許容して予測くれる)、非常に使いやすいのである(※)。真似するときは、その思想までツッコんで研究しなきゃ、ダメでしょ。前に使ってたW11H(これはたしかATOK)の方がはるかに使いやすかったぞ。
※もっともおれが知ってるPOBoxはPalm版だけなので、ケータイ版があれほど使いやすいかどうかは知らないが。
POBoxは残ってますよ、なんつって。
# 連文節変換の必要性が全然わからない私
POBox、入力デバイスが貧弱な環境では最強なんですが、フルキーボードがあると「全部入力したほうが速い」という弱点が……
#十分に鍛えられた連文節変換辞書は、ほとんど再変換の必要がありません
私はパソコンでPOBoxしか使ってないんですが...
や、それは知ってるんですが……でも私はVJEの方が速いっす。
あ、そうでしたか。まぁ人それぞれということで...
(慣れなんでしょうけど)
Sony Ericsson製のW31SはPOBox使えますよ・・・、というツッコミは野暮でしょうか。
このワタシにSONY製品を買えと!?
選択肢が無かったために、ソニエリのA1404Sを
使ってますが、いいですよん>POBOX
一応Palmでも利用してたし。使いこなしてたまでは
いいませんが。
http://jp.rubyist.net/magazine/?0005-Hotlinks
「携帯に載ってるものだとさすがにあいまい検索はやってないんですけど、Palm くらいだとやってますね。」
らしいです。