ただのにっき
2004-05-14(金) [長年日記]
■ SONYは相変わらず左利き差別か -- VAIO Pocket
日本では貴重なユーザビリティ・エンジニアのウェブログ『人机交互論』にて、片手で操作する新方式としてSONYのVAIO PocketのG-senseを評価している。いちおう褒めてる内容なんだけど、残念ながら、重大な欠点を見落としている。右手でしか扱えない点である。
ま、おれ的には「またSONYかよ」ってトコロなんだが、SONYの新製品はまず左利きを無視するね。初期のジョグダイヤル付きCLIEも、左手で持つ(ペンは右手)ことしか考えられていなかった。最近になってやっとセンタージョグになったり背面ジョグ(?)になったりと、改善されてきたが、このVAIO Pocketでまた「左右非対称」デザインに逆戻りだ。CLIEの進化は学習の成果じゃなかったのか。
第一、「横型」の重量物を片手で持ったら、バランスが悪くて親指なんて動かせないはずである。VAIO Pocketを安定して操作しようと思ったら、両手でつかむ形になってしまうと思う。
一方、左利きのおれがこれまでチョイスしてきたPalm(PDA)とiPod(HDDポータブルオーディオ)は、どちらも「縦型」で「左右対称」なので、片手で「がっ」と握れば親指はかなり自由に動かせる(親指の付け根で支持できるため)。もちろん対称なので利き腕を選ばない。片手で操作するデバイスはこうでなくては。
さらにVAIO Pocketの操作は、スクロールをするのに指を上下に繰り返し動かさなければならない。数千曲も入っているのにそんなことしてたら、指がつるぞ。とても"利用場面をよく理解している"とは思えない。iPodがどうしてあの「グルグル」インタフェースを搭載しているのか、よく考えてみるといい。従来とは桁外れに多い曲数を相手にするには、従来のインタフェースの延長では話にならないのだ。
というわけで、「やっぱSONYのユーザインタフェース・デザインってダメ」というのがおれの感想。
■ Mebius PC-CV50F
nijimuさんはVAIO type Uを狙っているそうだが、おれはこっちだな。880g! 880g! 880g!
type Uはもっとババンと液晶デカくしてもいいと思う。ボタンとか付けんなよ! そうすれば移動用Webブラウザ専用機として使ってもいい。さすがに800x600は寂しいし。Mebiusはちょっとどうかしてるくらいの高解像度で、かなり惹かれるよね。おまけにEfficeonだし。
ただ、我が家に来るMebiusは、必ずどこかが故障する傾向があるので、ちょっと信頼できないんだが。かみさんのなんて、もう2、3回は入院してるし。