2003-09-09(火) [長年日記]
■ 日記やらblogやらwikiやらCMSやらの連携について議論するML
本当に「intersite」にしたらしい。名付け親としては参加しないわけにはいくまい(笑)。
ツールをまたがった技術談義のできる場所って、今まであまりなかったから、うまくいけば有意義な成果が生まれるかも知れないね。
■ Recall
通勤中にニュースで読んだので、さっそく遊んでみた。といっても日本語は不自由そうなので、自分が世界にまいたうちで一番多い単語であろう「tDiary」を入力。
なんといってもグラフが面白い。2000年の半ばあたりから立ち上がって、2002年からほぼ横ばいになっている。それより笑ったのが関連するキーワードのグラフなんだけど、KondaraとかAsumiに混じってなぜか「Nana」という単語が(笑)。なんでやねんっ。
……なんて遊んでいたら、notさんも「nDiary」で同じことをやってるし。考えることはみな同じか。
■ 私的所有論(立岩 真也)
Wikiと所有に関しての話題を扱っていた頃(→反応リンク集)、makiさんから教わった本。なかなか読み進められなくて、ここんとこずーっと持ち歩いていた。福岡まで連れてっちゃったし。おかげで未読の雑誌が山のようだ。
われわれ人間は、他者が「在る」ということそれ自体から快楽を得ているという、引用中にもあった「事実」が、さまざまな価値判断の根底にあることが明らかにされていく。じつに面白い。Wikiの話でおれが展開したことに対して、強固な地盤を与えてくれた。自分が操作しない部分を極限まで拡大し、他者が在ることから受ける恩恵を最大化できるツール、それがWikiと言えよう。実際、本書中で取り上げられている現実社会の諸問題よりも、Wiki上でこそこの主題が明確になっているように思う。
もっとも、頻繁に主語を落とす独特の文体や、主題の性格上「私」という語が多義的だったり、個々のテーマを論じるために分析不能なレベルまでに細部に入り込む手法もあって、はっきりいって読みづらい。前半、他者の存在を浮かび上がらせるまではスリリングだったが、中盤から後半で政治や優生思想をからめ始めると、結論の歯切れが悪くなってしまうので(納得できる結論ではあるが)、読破するのにパワーが必要だった。
万人にお勧めできるわけではないが、子供に「どうして人を殺しちゃいけないの?」と聞かれた時に、胸を張ってその理由を答えられるようになるかも知れない、とだけは書いておこう。
■ ねとらん
数日前、「ネットランナー」から、掲載したので献本したいとメールが来た。せっかくなので送ってもらったのが今日届いた。
たぶんblogの文脈だろうと思って、目を皿のようにして探したが掲載箇所が見つからない。心を入れ替えてじっくり探し直したら、「NaverのBOTさらに悪質化」のネタだった。
そっちかよ…… _| ̄|○
夜勤なんですが、大爆笑でした > ねとらん