2000-10-13(金) [長年日記]
■ サイアス廃刊
仕事しないでふらふらしてたら、こんな話が。うーむ、ぜんぜん知らなかった。アンテナ低すぎだ >おれ
科学朝日は学生の頃に1、2回買ったことがある程度けど(おれは怪しげなOMNI派だったので[笑])、ああいう地味で固めの雑誌は存在自体が重要だと思ってもいたので残念だ。日経新聞の前は朝日新聞を取ってたんだけど(かみさんが朝日嫌いなので乗り換え)、科学面の充実が魅力だった。科学朝日も同じ人たちが作ってたんだろう(か?)。Net上には立花隆は甘いとか、赤字なら潰れてとーぜん、みたいな論調も見受けられるけど、それもなんかなぁ。
今の科学教育の低調ぶりは親の世代が科学に興味をなくしたせいなので(たぶん)、親抜きで科学に興味を持った貴重な子供たちを育てる場として、上から下までバランスよく雑誌が出ている状況があって欲しいと思う。サイアスがつぶれてしまうと、ニュートンの上がなくてステップアップができないという悲しい状況になってしまう。本気で科学技術立国したいなら、今は赤字でも残しておくべきだったと思いますよ、朝日さん。ま、定期購読もしてなかったヤツが文句言うなっつーのは正論なのでこれ以上は何も言いまへんが。日経サイエンスでも取るかな。
OMNIで思い出したが、おれはあそこがまだ面白かった頃に始めた5ヶ年計画のコンテストの第1回優勝者なのだ。
毎年違ったテーマで5回、いろんなコンテストをやって、5人の優勝者の中から1人を宇宙旅行に招待するという太っ腹企画。第1回のテーマは小説だった。小松左京に誉められたのが人生最大の勲章かも(今となっては読み返すのも恥ずかしいけど)。もっともその時想定していた個人向け宇宙旅行会社はもうないような気がする……2001年に単段式ロケットで個人向け宇宙旅行なんて無茶な計画だったよなぁ。
そのOMNI、編集長が糸川英夫に変わったらコンテスト自体がなかったことにされてしまって、雑誌自体もどんどん面白くなくなって、あげくの果てに廃刊だ。というわけで糸川英夫にはひとかたならぬ恨みを持っているのであった。いくらロケットが好きでも糸川だけは許さぬ。つーわけで、おれはまだおたくの金で宇宙旅行に行かせてもらう権利を持ってると認識してますので(笑) >旺文社