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ただのにっき


2012-12-20(木) [長年日記]

ふわふわの泉(野尻 抱介)

傑作と名高いのに長らく入手困難だったファミ通文庫版にかわり、ようやくハヤカワJAに入ったというので、喜び勇んで入手した(そして半年積んだ←ダメダメ)。

「ダイヤモンドより硬いのに空気より軽い物質の話」という予備知識だけあって未読だったので、なんとなくプロジェクトX的な話を想像していたら、件の物質は序盤であっさり量産されて、そのあとはそれに伴う世界の変容の方に軸足が移る。そうか、そりゃそうだ、それがSFというものだ。発表時期は前後するものの舞台装置は「南極点のピアピア動画」と共通点があって、いろんな意味で野尻ワールドを満喫。

もっとも、化学バカともいうべき発明者の泉に、みょうに経営センスがありすぎるのが不自然でリアリティに欠けるなーと思いながら読んでいたのだけど、泉と昶と似たような組み合わせで大成功したある日本の企業のことが思い浮かんでからは気にならなくなった。本田技研のビジョン担当・本田宗一郎と、経営担当・藤沢武夫のことである。本田&藤沢のタッグに「ふわふわ」を与えたら、そりゃこんな未来になるよな!

ふわふわの泉
野尻 抱介
早川書房
(no price)

南極点のピアピア動画
野尻 抱介
早川書房
(no price)

本田宗一郎と藤沢武夫 (人物文庫)
小堺 昭三
学陽書房
¥ 13,029

Tags: book

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