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ただのにっき


2006-11-24(金) [長年日記]

Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選(高林 哲/鵜飼 文敏/佐藤 祐介/浜地 慎一郎/首藤 一幸)

献本していただいた。「えっ、今ごろ!?」という感じだが、実はこないだのGmailがメールを捨てている事件で運悪く消されたメールの中に、「献本したいから送付先教えてメール」が含まれていたのである。というわけで少し遅れて「くださいメール」を返したのだが、ご存知の通り売れまくっているため、出版元に在庫がなくなってしまい、増刷を待ってようやく到着した次第。というわけで、世にも珍しい「初版本でない献本」になってしまった(初版には違いないけど第2刷)。

さて、本書のネタになったBinary 2.0カンファレンスを、持ち前のスルー力でさくっとスルーしたおれである。バイナリは大の苦手だ。バイナリな思い出をたどると、MS-DOSのINT21とか、NEC PC-9801シリーズのBIOSコールやI/Oポート直叩きをCのインラインアセンブラで呼び出したり、富士通FM-RシリーズのBIOS(グラフィック命令なんかもあって楽しかった)をいじったりに行き当たってしまうくらい、遠い昔のことになる。

以来、バイナリの世界にはできるだけ足を踏み込まないように、注意深く技術領域を選んで来たつもりだが、それでも本書に登場するテクニックのいくつかには、けっこうお世話になったことがある。つまり、「どうしても避けて通れないバイナリ」ってものがこの世界にはあるのだ。

そんなわけで、特殊で尖がった専門技術ばかりを集めた「特別な本」ではなく、日常的に使える、頭の片隅に置いておけばいざという時に助けになってくれる、そんな風に(自分の中で)位置づけたらいいのではないかと思った。

難を言えば、本書が対象としているプラットフォームが、おおむねx86上のLinuxに限られていること。著者の顔ぶれからして仕方のないことではあるが、世の中には現実としてWindowsを相手にしている技術者の方が多いわけで、そっちをフォローできたら「お役立ち度」ももっと高まったのではないかと思う。

Tags: book

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