2004-04-11(日) [長年日記]
■ スーパーバード茨城ネットワーク管制センター
ここは去年、山口で最初に行った宇宙通信山口衛星管制局の茨城版である。とは言っても、こっちの方がはるかに建物が立派。しかし、門から見えるのはその立派な建物だけで、おそらくその裏手にあるパラボラ群はわずかに顔を覗かせているだけ。
正面突破が無理なのはわかっているので、周辺をぐるぐるまわってみて、よさそうな山道を見つける。施設が乗っている台地の、パラボラ側から登る道だ。道なき斜面を這い上がると、広い敷地の向こう側にパラボラの群れが。金網ごしに望遠で撮影。もはや、完璧に不審人物である。別に、金網を乗り越えないかぎり悪いことじゃないんだけどさ。
しかし、「まずは宿の近くで軽く一本抜いて、その後一気に北上だ」というプランは、ここで崩れる。まさか山歩きをすることになるとは思わなかった。ひと汗かいたぜ。
その後、正面にまわって念のため守衛さんに見学を申し出る。予想通りダメだが、平日に、事前に書面で申し込めば見学できるそうだ。おじさん、それは「見学」じゃなくて「取材」……。
時間がないので、そそくさと出る。すぐそばに「ビーフロード」という道があったんだが、「ビーフ」はどうよ、「ビーフ」は?
■ NTTドコモ揚枝方衛星通信所
昨日なりたさんに「オドロキもの」と予告され、いろいろと想像をめぐらせていた。たとえば、北茨城はちょっと寒いから「満開の桜とパラボラ」が待ってるってのはどうよ、とか。しかし、まさかこんな……増えてる!?
事前学習では、ここには10m級のパラボラが2基あるはずだった。それがなぜか3基ある。こりゃぁ驚くよ。なんだよコレ(笑)。敷地のあいているところに無理やり建てたように見えなくもないんだけど、どういうことなんだろうね。
それにしても、通常パラボラはランドマークになるほど目立つので遠くからわかるんだけど、ここはなぜか窪地にあるので、とつぜん眼前に現れるのが面白い。ディッシュにロゴとか入ってない、シンプルというか、殺風景なアンテナである。
余談だが、この写真をメールで送信するとき、この場所からはエラーが出て送れなかった。きっとドコモが妨害電波を出しているに違いありませんよ(嘘)。
■ NTT十王衛星通信地球局
今日の本命、KDDIに行こうとしていたのに、カーナビがとんでもない山道、それも絶対に目的地にはつながっていない道を通れと主張するものだから、延々と探しまわる羽目に。すぐそこに見えてるのに、道がわからん。カーナビに頼りすぎるのも問題だ。で、うろうろしていたら間違えて、こっちへ先に来てしまったのであった。怪我の功名。
県道を走っていると、いきなり現れるが、上のドコモと違っていちおう目の前は開けた地形。数m〜10mクラスが3基、仲良く縦に並んでいる。
■ KDDI茨城衛星通信所
桜! 満開の桜とパラボラ!! 素敵すぎて声も出ませんよ。感動。
結局、NTTのすぐそば。ガイドどおり、工業高校の前の道を探り当てればすぐだったのだ。この季節は地元の人たちに花見の場を提供しているようで、駐車場が拡張されて、芝生の上ではパラボラには目もくれず(桜にも目をくれず)飲んだくれている人々。
それにしても、KDDI山口もそうだったけど、ホント、KDDIはすばらしい。パラボラ館ほどではないまでも、ここにもちゃんと見学施設があるし、そこかしこに置かれた遺物や案内も豊富だ。その上、満開の桜。もう、文句のつけようがありません。
時間があればもっと長くいたいところだが、2基の32mをしっかり目に焼き付けて、ふたたび南下。
■ 常陸太田航空衛星センター
近づけねー。
運動公園から登ったところにあるんだけど、門には施設名すら書かれていない、実に怪しげな雰囲気。監視カメラも、心なしか目つきが鋭い気がする。公園を周回しながら、撮影ポイントを探すが、なかなか難しい。このアングルが2基同時に見える唯一の角度だった。まぁ、良しとしよう。よほどのパラボラ好きでもない限り、来る価値はない。
■ 帰宅
結局、土浦で車を返したのは16:00。あー、疲れた……。
やはり楊枝方はビックリでしたか。ネタバレになるので、敢えて昨日は詳細を明かさなかったのですが。
楊枝方の増えた1基は、N-STAR c号機用ではないかと。ちなみに小夜戸局の方も3基に増殖してました。
やはり"林道丸"を連れて行かなかったのが敗因では。
衛星の方も増えていたんですね。
いや、負けてないから >reno
楊枝方ではなく揚枝方が正解のようです。
役場にも確認しました。
本当だ、「ようじ」で変換しちゃいけないんですねぇ。ご指摘ありがとうございました。直しておきます。