ただのにっき
2023-03-20(月) [長年日記]
■ 「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings.」のDay1を配信視聴した
Day1はフロンターレの試合とかぶっていたので、Day2からリアルタイムで観ようと思っていたんだけど、ちゃんと順番に観た方がいいよ的なnoticeを食らったのでアーカイブ配信が始まるまで待って視聴。
5thLIVEの発表とともに「If I_wings.」というタイトルを聞いて、「あー、シャニ運営は傲慢で下品だし、このプレースホルダにはかなりネガティブなワードを入れてくるだろうな。例えば……"LOST"とか」などと想像したんだけど、まぁビンゴだわな。
ほとんどのアイマスは分け隔てなく愛することにしているものの、最近のシャニマスはだいぶ「合わない」感が出てきてしまって「not for me」のラベルを貼っている。ログインボーナスだけは受け取ってるけど。
原則として、いまのシャニの方向性はマーケティング的には正解だと思っている。ラノベやそのコミカライズ作品がやたらと巻数を重ねてディテールを積み上げることを良しとしている風潮をみればわかるように、オタク向けエンターテインメントの流れは「公式から多量の情報を与えて、受け手はそれを享受するだけ」のが広く売れる状況にある。
シャニマスも開始当初は古き良きアイマスを踏襲するだけで同じアイマスの中でカニバる未来しか見えなかったけど、じわじわと方向転換をして、濃密なコミュシナリオで徹底的にアイドルのディテールを掘り下げる「現代的」なコンテンツになった。明らかに若い層(といってもアイマス標準からみての若さなのでそこそこの年齢層だけど)に刺さるようになった。良いことだ。
といっても、おれは余白を想像で補うのが好きなタチなので*1、そういう方向はno thank youなんだよな。
そういうわけで、Day1の「もし263プロが解散してアイドルたちが引退することになったら」という「IF」には付き合い切れない。そもそもアイマスにおいて、アイドルの命運を握っているのは我々プロデューサーだ。アイドルの引退は、Pの失策によってもたらされるものであって、運営によって一方的に押し付けられるものではない。それを「やって良い」と考えるあたりが、シャニ運営の傲慢さであり、下品さだと思うんだよね。
そういう予兆は以前からあって、たとえば2ndLIVEであった地震にまつわるMCをなかったことにしたり、3rdLIVEでステージセット上に取り残されたゆっきーのことにいっさい触れなかったり。そういう隠蔽体質は、Pと世界を「共有」するのではなく一方的に「提供」しようという姿勢の表れだと思う。
先に述べたように、こういう作り方はとても現代的だし、若い客を呼び込むためには正しい選択だと思うので、このまま進めばいい。単に、おれにとっては合わないな、というだけの話なので。そういうわけで、このDay1には見るべきところは皆無だったな。金を無駄にしてしまった。
*1 アイマスの中でデレが一番好きなのは、190人のアイドルを全員いちいち掘り下げる余裕はないから、想像の余地が大きいからだ。