ただのにっき
2021-01-01(金) [長年日記]
■ 【天皇杯決勝】川崎 1-0 G大阪@国立競技場
東京の感染者はついに1000人を超え、いまにも2度目の緊急事態宣言が出そうな雲行きであるが、基本的に「移動」と「(密にならない)屋外活動」に感染リスクはないので、予定どおり天皇杯の決勝へ出かける。いつもは国立競技場前駅を使うのだが、大江戸線の運転手でクラスタが発生して間引き運転になっているので、今日は外苑前から入る。電車はガラガラで、驚いたことに明治神宮前駅で誰も下りなかった。ほとんどの人は自制できてるのにこのありさまなんだなぁ。
決勝のチケットは準決勝の相手すら決まっていない段階での販売で、例年なら決勝進出が決まってから購入する我が家が、ケンゴの最後の試合になるかもということで前もって確保しておいたもの。その後状況の変化で追加の販売がなくなってしまったので、先見の明があるたった1万数千人分だけのプラチナチケットになってしまった。空席ばかりが目立つ新しい国立競技場はなんとも寂しい。
試合は序盤こそバタバタしていたものの、すぐにいつものフロンターレサッカーになり、基本的にガンバ側ハーフだけでプレイが進む状態。これは楽勝でしょう……と思いきや、5バックのガンバDFが意外と堅い。うまくコースを消されてしまうので、仮にシュートまで持ち込めてもGK東口の真っ正面にへろへろボールが飛ぶばかり。いやー、これはなかなか厳しい。さすが決勝。
ただ、今年のフロンターレは「決勝だから」といって硬くなったりしないのである。そのままワンサイドゲームを続けて、後半に三苫が先制。三苫はJのチームすべてから完全にマークされていて、ボールを持つと必ず2人がかりでプレスを食らうから得意のドリブルはぜんぜん発揮できないけど、こうしていい感じのスペースでパスを受けると結果が出るのが面白い。こういうところがチーム力だ。
その後、いくらかの交代があって攻守のバランスが変わり、終盤10分ほどはガンバの猛攻が続く時間帯があったけど、今度はCB二人を中心に決死のガード。J最終節から左の登里が鎖骨骨折で欠けているから*1、それはそれは不安でしょうがない。それよりですね、2点差以上つけないとケンゴの出番がない! 1点差くらいで引退を控えている40歳の選手を出せるほどプロの世界は甘くないんだよぉぉぉ。
……そんなわけで、勝負に徹したフロンターレがなんとか勝ち切って優勝。いやー、やっと3タイトル制覇、しかも今年は二冠だ。ほんと強くなったなぁ。表彰台でカップを掲げるのは、試合に出てないケンゴ。もしケンゴを出して負けでもしたら彼にタイトルを持たせてあげられなかったのだからこれで正解だ。あと、乱入してきた関係者の中に左腕を固定したノボリの姿をみつけて嬉しかったな。例によってすぐに場を仕切り始めたのは笑ったが。
試合後の選手たちのわちゃわちゃや、挨拶まわりを(拍手のみ、無言で)ひとしきり眺めたあと、やはり外苑前から帰宅。
そうそう、一部の人たちからケチョンケチョンに言われている新しい国立競技場だけど、別に普通の陸上競技場だったよ。もちろんたくさんの欠点はあるけど、そんなのどこの競技場だってそうだしね。1Fからの試合の見え方は旧競技場とそんなに変わらない。椅子が座りやすくなって疲れなくなったのは良い。もちろん屋根があるのも良い。
ただ、アウェイ側ゴール裏に大穴をあけてあるゲートはいらねー、マジいらねー。あれ、オリンピックの開閉会式で選手団が出てくる場所だろうけど、そんなオリンピックでしか使えない設備をレガシーとして使う競技場に作ってどうすんだっての。アウェイのサポーターが分断されて満足に応援できないじゃん。
オリンピックといえば、中の売店で現金しか使えなかったのは呆れたな。オリンピックで外国人がいっぱいくる見込みじゃないんかい。せめてクレカ、さらにQRコード決済も国際色豊かに取り揃えておかなくてええんかい!
まぁ、言うまでもなく最大の欠点は陸上トラックの存在だけどな!
*1 何度か書いているがおれのユニフォームのゼッケンは「2」である。