ただのにっき
2019-10-18(金) [長年日記]
■ 徳島へ(2)
葬儀場ではなぜかお袋と2人(+仏さん)で泊まり込むことになり……ってえー、母親と同じ部屋で寝泊まりするなんて、それこそ何十年ぶりだろうか。まぁ気心の知れた人しかいない空間はそれだけでホッとしますけど。夜が明けたらまた新たな地獄の幕開けだしな。
田舎の葬式はほっておくと際限なく派手になってしまいがちだと思うが、ここは周囲がうまくブレーキをかけて、親族と世話になった近所の人たちだけの(田舎にしては)こじんまりとした感じでおさまっていた。つっても大半は知らない人たちだが。叔母といってももっと近しい人は大勢いるので、下手に挨拶とか任されなくてよかったよ。いまだに徳島にちょくちょく通っていた弟は叔父の代理をさせられていたが。
で、このへんで意を決する。このまま火葬までつきあっていたらもう一泊せざるを得ないが、それではもう精神が持ちそうにない。これまであまり自覚はなかったけど、おれ本当に東京に住んでてよかったよ。もうすっかり都会っ子だよ(子?)。田舎の親戚づきあいとか、まっぴらごめんだ。さらば徳島、もう可能なかぎりここには来ないぞ*1。
そんなわけでそそくさと夕方の飛行機をとり、火葬の途中で抜け出した。「東京のIT企業で忙しく働いている」という体なので「なんだかよくわからんがしょうがない」という雰囲気を纏えるのは有利ではある。実際放置してきてしまった仕事があるにはある*2。
レンタカー屋指定のGSを探して少々右往左往してから車を返し、空港で土産(半田素麺)を買ってから徳島ラーメンを食す。やっと徳島らしいことをしている(笑)。
出発が少し遅れた帰りの飛行機では、同じように途中で抜け出した都内在住のいとこにばったり会うなどしたが、おたがい都会っ子なので何も言わなくてもいろいろ通じた気はする。ともあれ明日のバンナムフェスに空港から直行する羽目にならなくて良かったよ*3。帰ったらたっぷり寝て休む!