ただのにっき
2017-02-08(水) [長年日記]
■ アイマスのコミックが豊作だ
月刊チャンピオンで連載中の「WILD WIND GIRL」の2巻が届いた。順調に続いていていい感じだ。
月チャンで向井拓海が主人公と聞いたときはあまりにはまっていて爆笑したものだけど、連載が進むにつれてちゃんとアイドルモノになっていってる。チンピラみたいなPが要所要所でいい動きをして物語をコントロールしていて、そういうところでしっかり「アイマス」になってて感心する。本編の出来がいいから、CDが付属する「特装版」商法にも腹が立たないよなぁ。
秋田書店
¥1,980
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アイマスのコミックといえば、サイコミで連載中の「シンデレラガールズ U149」も傑作のにおいがしている。タイトルどおり身長149cm以下のちびっこたちの話だが、同じく背の低い新人Pが、頼りないながらもだんだんアイドルたちの心を掴み始めていて、あー、やっぱりアイマスはプロデューサーが主人公じゃないとねぇ……という気分になる。
うん、そうなんだよ、やっぱり面白い作品はプロデューサーが主人公なんだ、アイマスは。アニマスだって、最初は頼りなかったPが少しずつ成長してアイドルたちの信頼を勝ち得ていく話だし、アニデレなんてかつて挫折したPがその手腕を取り戻していく物語だ。アイドルたちの話というフリをして、巧妙にPの成長を描くから面白い。
……とここまで得心しつつ、こないだ最終巻が出た「(門司雪版)ミリオンライブ!」のPはまったく目立たない存在だったことに気づく。あれはアイマスコミック史上に輝く最高傑作なんだけど。これは例外か。
いやでも待てよ? ミリオンのPは基本的に「顔なし」だったけど、最終巻の最後の最後で顔が出るんだよな。あのシーンまで、このPは「PだけどPじゃない」状態だったのでは? つまり、未来が「トップアイドルになりたい」って宣言するまで、彼は未来のプロデューサーではなかったのだ。なるほど。
ようするにこの作品は、未来とPが「出会う」までの長い長いプロローグなのだ*1。どうりで「顔なしP」は単に仕事を供給するだけのマシンみたいな存在だったわけだ。めでたく「人間になったP」の、その後の物語はこれから描かれるのだと考えれば、この作品の主人公がPでないことに納得がいく。
いやー、門司版ミリオンの続き、ぜひ読みたいですねぇ(←これが書きたかった)。
小学館
¥662
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*1 ちょうどゲームの方でもプロローグ編が進んでいるのは意図的なシンクロなのかも知れない。