ただのにっき
2016-03-30(水) [長年日記]
■ シンデレラガールズの新譜2枚が最高すぎる
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT ORIGINAL SOUNDTRACK
ことシンデレラガールズのアニメに関してはいっさいの客観性をかなぐり捨てていいことしか言わないことにしているのだが、このサウンドトラックはそういうの抜きにしてもすごい。というかあまりにすごくて値段を再確認してしまったのだけど、これで5000円切るとか安すぎるだろ、コロムビア。ものには適正価格というものがあってだな。
まずジャケットが素敵。アイドルたちの姿のない、あの公園の例のベンチというだけで、このアルバムがサウンドトラックであることが完璧に表現できている。ちゃんと桜の季節に発売ってところまで気が利いてる。開くと蝶番でつながったCD 3枚 + BDA 1枚からなる4枚のディスクがきれいに積み重なっているのも良い。というかこんなパッケージみたことないよ。
付属のブックレットには作曲を担当した田中秀和による譜面まで引用しての全曲コメント、曲作りに際して参考にしたアーティストや楽曲名まで馬鹿正直に書いてあって、「◯◯風」とか「××っぽく」という劇伴への宿命的なリクエストに対する姿勢がよくわかって実に面白いし、田中公平の劇伴論にも通じるところがあって、すごく納得できる。アニメ劇伴界にもう一人、欠かせない「田中」が生まれたってことだ。
さらに監督と音響監督を加えての座談会、これがまた良い。この2人の女性はアニデレを傑作たらしめたもっとも重要な人たちだと思うのだけど、その2人が「10話からキャラクタの心情に寄り添う劇伴をつけるのをやめた」とか「終盤に向かってどんどん音数を減らした」なんて裏話をしているのだから、面白くないわけがない。
という話を踏まえて音楽を聴くと、なるほど記憶にあるよりちょっと派手めな感じを受けるから、また(何十回目かの)アニメを見返したくなる!! それからボーナストラックが大盤振る舞いで、え、このユニットでこの曲!? みたいなミックスがこっそり収録されていたりして、楽しい楽しい。もちろん新曲の「STORY」、まさかあのメインテーマに歌詞がつく、しかも歌っているのはニュージェネ+TPという心憎いユニットだ。もう最高としか言いようがない。もし倍の価格がついてても安いとしか思えない。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 01 Snow Wings
それから(待望の)新シリーズ「STARLIGHT MASTER」第一弾。デレステ向けの新曲をおさめるシリーズだけど、まだゲームにも登場していない卯月や凛の新しいソロ曲まで入っていて、この3年で成長した2人のことがよくわかるので、デビュー曲と続けて聴きたい。
そしてなんといっても「Snow Wings」がいいよねぇ。ゲームのイベント曲は、短期間になんども繰り返し聴くことになるから強いバイアスがかかるのは間違いないし、ものによっては飽きてしまうこともあるだろう。でもこの曲は飽きないわ。大好き。なんといっても女声ユニゾンの魅力がこれでもかと詰まったサビの高音。それからゲーム版では聴けなかった部分も含めて、シンデレラ曲の中でもトップクラスの気持ちよさがある。このあとさらにすごい「Tulip」も控えてるんだから、STARLIGHT MASTERシリーズは楽しみでしょうがない。
日本コロムビア
¥1,050