ただのにっき
2015-10-21(水) [長年日記]
■ IPAシンポジウム2015へ行ってきた
セキュリティ関係のネタをあさりにIPAシンポジウム2015へ行ってきた……というわりにはあんまりセキュリティ関連の講演は聞かなかった気がするな……。まぁ同僚が聞いていたはずなのでよしとしよう。
いちばん面白かったのは、東大・松尾博士の「人工知能は人間を超えるか~ディープラーニングの先にあるもの~」。いいかげんDLから人工知能って流れの話は飽き飽きしているし、DLがそのまま進化して人工知能になんてなるわけないじゃん、まったく、またバズワード化して消えていくのか人工知能ブーム……と最近は冷ややかに見ているんだけど、この講演は違ったねぇ。DLが人工知能になるわけではないというところまでは同じなんだけど、DLはこれまでの人工知能研究を足止めしていたポイントを突破するブレイクスルーで、これをきっかけにしてさまざまな研究が進むだろう(身体化とか)、という流れはすごく納得できた。
なにより、この先の研究がどのように進むかという2030年ごろまでのマイルストーンを示しながら、社会にどのようなインパクトがあるかというビジョンを語っていたのがよかった。ビジョン重要だ。それに2030年という設定がさ、〈シンギュラリティ〉の到来時期とぴったり合致してるあたりがね、いいよね(笑)。
(とか言いつつ、DLでゲームを学習させる話題で「人工知能に減点法のゲームを与えると動かなくなる。それがいちばん合理的だから」という話が一番面白かった。そういう人工知能となら仲良くなれそうな気がする)