ただのにっき
2014-11-30(日) [長年日記]
■ THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 2ndLIVE PARTY M@GIC!!へ行ってきた
この日記をつけはじめて15年目という記念日ではありますが、ついこのあいだ1stライブをやったシンデレラガールズが早くも2ndライブをするというので行ってきた*1。
今回は代々木第一体育館ということで、前回の舞浜の数倍規模? キャパ的には横浜アリーナに近いということで、公演1回のみとはいえ、本家765プロが何年もかけてたどりついた規模まであっという間に追いついちゃって、勢いあるねぇ。良い良い。明治神宮前駅で降りて、歩いて現地に向かっていたら、ちょうど体育館が視界に入ったあたりで「おねシン」を流すXperiaちゃんがマジ有能。人波をかきわけてわさますの待ち合わせ場所に向かう途中で、コール本を配ってる人がいたのでありがたくちょうだいする。
わさます内でチケットを融通しあって、今回は現地チケットを確保。というかまたアリーナ席だ。SSA以来、アリーナでしか観てないぞ、おれ。メインステージから花道を通ってアリーナ中央に円形のセンターステージがあるというSSAライブと同じ構成。センターステージ後方半ブロックくらいの距離なので、ステージまでの距離は9thライブのときと同じくらいかな。演者の表情までしっかり見える良席だ。メインステージは遠いけど。
開演前に待機してたら、突然きのこ(星輝子)の声で影ナレが入って、来年から始まるTVアニメのガヤを録るから協力しろという。わお。憧れのガヤ録り!(笑) 8thのあれは劇場版でちゃんと使われたからなー、これは嬉しい。しかし出番を控えた出演者、それもほぼ初出演のさっつんにナレーションさせるとは、あいかわらずスパルタよのぅ。その後、近々発売予定のカバー曲から輝子の「紅」がかかり、みんな大喜びでコールまで入れるという(笑)。X JAPANのファンが聴いたらひっくり返るんじゃないのこれ。
スタートはおねシン~We are the friendsでわりと鉄板。21人もいると壮観だ。自己紹介がまずは前半11人から、となったのは笑った。でもなー、たしかに全員やってたらダレるもんねぇ。ウサミンが一瞬だけ4歳もサバを読んだ(メモ)。
そのあとから始まるソロパートが、切り込み隊長は飯屋という定着しつつあった流れをぶっちぎっていきなりS(mile)ING!でびっくり。MCではへごっていたはっしーだが、さすがの安定感というか、ミツボシだとテンションが上がるところ、S(mile)ING!が最初だと華やかさがアップする感じでこれもいいね。
しかもそのあとTOKIMEKI~DOKIDOKI~Twilight Skyそしてミツボシと常連組のソロが続く。こう来ると、ことごとく予想を外してきそうだなー……というかシンデレラはまだ曲数が少ないから構成で魅せるしかないので当然そうなる。こりゃ下手するとトライアドプリムスが来ないなんてこともあったりしてね……。
それはさておき、DOKIDOKIでついにお姉ちゃんが助けにきたり(やったー、念願の姉妹デュオ!!)、舞浜では一人で寂しそうだったミツボシにダンサーが8人もついたりと、じつにいい演出。それからなにより、るーりぃ! 膝立ちエアギターが超かっこいいの!! 今回、事前準備が足らずにUOを一本しか確保できなくて、どこで使うか悩んでいたんだけど、アリーナもステージ近くということで、ここで使うしかないでしょう。実際、(プロデューサーたちの阿吽の呼吸により)アリーナはほぼオレンジ、スタンド席がブルーに収束して、今回もきれいにTwilight Skyが作れて内心ガッツポーズ。
続いて新曲投入、絶対特権主張しますっ! 最近こういう、作り手が明らかに「コール入れて」って言ってる感じの曲が増えてて、素で聴いてるとちょっとしらけるんだけど、まぁライブになっちゃえばそんな気分は吹っ飛ぶ。かけあい楽しい。ライブがさらに盛り上がるいい曲だ。ねこさん、えりぴょん、さっつんという未経験組をれいちゃまが一人で引っ張るというユニットだけど、硬いところもぜんぜんなくていい感じに弾けてた。
ソロパート組のMCコーナーで一息。事前にディレ1から「今回は4時間コース」と聞いていたから(これは「4時間台」という意味である)、みんな座って水飲んだりしていた。慣れたものである。ここでのトピックは「大橋彩香役の~」。あと、ズッ友ポーズも。
アタポン! ここでなつねぇ、ゆきんこ、まりえってぃのトリオ投入か、濃いな~。ゆきんこを生で観るの初めてかな? なんか想像以上にかわいらしくて、ドキっとしてしまった。あいかわらず表情のダイナミックレンジは狭いんだけど、それが「あり」なのもシンデレラの魅力だよなぁ。
そのあとは「かわいい系」のソロパート。まきのんは役へのなりきり度にこだわってるようで、衣装や立ち居振る舞いがすごいまゆっぽくて感心した。とはいえエヴリデイドリームはそんなに病んでる曲ではないので、ちゃんと正統派アイドルになってて素晴らしいのですよ。
で、りっか様登場で仰天。なんとまさかのスペシャル衣装! 紗枝は和服なのでどうするのかと思っていたら、本当に和服風の衣装を仕立ててくるなんて、嬉しいじゃありませんか。おまけにダンサー含めて小道具に和傘を使っていて雰囲気たっぷり*2。惜しむらくはセンターステージまで来てくれなかったところだけど、まぁいいよ。あと「こんちきちん」にPPPH入れるのは合わないからやめたいなー。あそこは一緒に歌うくらいでいいんじゃないの。
そして、続くなお坊でさらに仰天させられる。やべぇ、この人マジでSランクじゃん……。いや、すごいという話は聞いていたけどさ、歌唱力やダンスだけじゃなく、(川島さんらしく)80年代アイドルっぽい所作へのこだわりまで含め、他の出演者よりワンランク上だよ、すげぇよ。こんなタレントの持ち主が普通に他の若手声優に混じってライブに出てくれるの、ほんとにありがたい(なお坊も若手なんだけど)。というかありえないものを見た気がする。
なので直後のねこさんはやりにくかろうなとは思うけど、カメラの演出も含め、初々しさ込みでけっこう雰囲気出てて良かったね。サイリウムの色も途中でちゃんと変わったし。りっか様もそうだったけど、彼女たちはわりと気軽に難しい演出を頼んでくるので、対応するプロデューサーもけっこうたいへんである。
そして! なつねぇが!! しっぽつけてる!!! 舞浜衣装に「しっぽがない」とか書いたけど、今回はちゃんと(みくらしく)我を通してくれたみたいだ。みくPのひとりとして喝采。あと、いつものイロモノ3人組から外れて、ちゃんとかわいさをアピールできるパートに入ったのも嬉しい(←結果として何が起きるかこの時点では予測できていない)。
ちょこたんもスペシャルな衣装(といっても黒いマントを羽織っただけ)で、もちろん小梅のパーソナリティに沿った雰囲気だけど(小梅だったら大喜びだろうなーと想像してニヤニヤする系)、中身は(小梅と同様)小さくてか細いので、ミスマッチな感じがさらに良いんだな、これが。MCでもまた「大好き」って言わされてたし、たぶん今後もこういう方向でいじられそう。
そして新曲のパステルピンクな恋、事前の予習で聴いてても甘っあまなまさにキュート、というかアタポンがちょい変化球だったのでキュートど直球なこの曲を、はっしー、そらそら、りっか様、まきのんの4人で。4人とも臆することなくキュートさを振りまいてたけど、中でもそらそらがべらぼうにかわいらしくて(そういえば初めて見る)、こりゃソロが楽しみだ。
自己紹介がまだの10人でメッセージのあと、全員新曲のゴキゲンParty Nightへ。メッセージの最後、モニタに写ったはっしーが「M」のサインをなぞったら、そのとおりに封筒のアイコンに変わってこっちに飛んできたのに、びっくり。どういうテクノロジーだ*3。
……で、ステージが暗転した中、次のソロの人が中央に歩いてきて、何かしてるわけ。なんだろう、ダンサーに手伝ってもらって、上から何か着てる? 誰だろう? と思ってたら「Invade!」の雄叫びとともに始まる毒茸伝説!! そこにはふりふりの白い衣装(だったもの)の上に黒いレザーベストを着て、スタンドマイクを掴んださっつんの姿が。ぎゃー、きたーーーー!!! 正直、毒茸伝説はネタ曲だし、メタルっぽいけど別の何かだと思ってました、すみません。ぜんぜん本物だよ、というかなんかヤバいものが憑依してるよ、なんだこれぇ!? BabymetalのPV見ながら「さすがにこっちのがいいだろ」とか言っててホント申し訳ない気持ちになった。おれらにはさっつんがいる!!
その興奮が最高潮のまま、こんどは中央ステージに強烈なスポットライトが差して「あ、これは来るな」という予感とともにメルヘンデビューのイントロが。ウサミンが降臨するときって本当に地響きがするんだぜ。ウサミン人気はんぱない。いま総選挙やったらぜったい1位取れると思う。まりえってぃ、ウサミンの体力が1時間しかもたないという設定はガン無視して、冒頭のおねシンからずーっと全開で飛ばしてて、ほんとすごいよ。ソロでもすごい高さまで跳ねてた。楽しさが体中から湧き出ていて、さすがアイマスの慣習を破ってスタッフからも「ウサミン」と呼ばれるだけのことはある。
こうなると続くのがあんずのうたなのは既定路線なんだけど、ライブじゃないと完成しないこの3曲のせいで今日のHP半分以上使った気がするね……死んだ。マッシュアップ~ミンミンミン~メデメデが楽しすぎて死んだ。そうそう、休憩中に杏のうさぎが登場してひとりスポットライトを浴びてたのがウケた(笑)。
仕事を終えた杏==ゆきんこがステージを去るのといっしょにおれらもやっと一息つけると思っていたら、れいちゃまが登場してゆきんこを拉致。ひゃっほー、まさかのあんきら劇場だ! そして始まるましゅまろキッスの振り付け講座。これがけっこう難易度高い。特に星を描くところ。というか客席でそれやるのムリだよ、れいちゃま(笑)。でも、先の3曲から雰囲気かわるところで何かやりたかったんだろうな、きっと彼女自身がこの演出を提案したんだろうなと思ったので(あとのMCでもそう言っていた)、れいちゃまのそういうところが大好きなおれとしては唯々諾々と従うわけです。何度も書くけど、れいちゃまはまじキュートだからな。
このはっちゃけたソロパートの最後にまさかの新人えりぴょん持ってくるとか演出家もいい度胸だなぁ。というか、それにしっかり応えるえりぴょんがいい度胸してるのか。なんだかユッコにそっくり(特に目がクリっとしたところ)で、ノリもいっしょなので2次元から3次元に移行する違和感がぜんぜんない。おまけに間奏でマジックじゃなかったサイキックショーが始まったりして、なかなかサービス精神にあふれるいいステージだった。途中でまたゆきんこが引っ張りだされて、杏働きすぎだろうとみんな心の中でツッコんでたと思う(笑)。
そして〆にOrange Sapphire、この曲、聴くたびに好きになる。盛り上げ役だけじゃなくて、〆にも良い良い。しかも飯屋、のぞふぃす、るるきゃんの「よくばりSi☆s」だ! 今回、けっこうユニットとかペアを意識してくれてるの、嬉しいねぇ。
なんか、書いても書いても終わらないな、今日の日記。まだ10曲あるぞ。全部書こうとか考えるんじゃなかった。
残った曲を勘定するに(シンデレラはまだそういう計算ができる)、次はしっとり系のコーナーだと予想が付く中、まずはNation Blueでかっこ良く始まった。が、ステージに登場した4人をみて、会場に広がったざわめきのいくらかは「そこにいない残る3人」があのユニットだと気づいた人たちの期待の声だったんじゃないかなー。失礼な話ではあるけどね……。とはいえ、ここで個人的にはやっぱりるーりぃを見てしまうな。Nation Blue歌ってるときのるーりぃはほんとカッコイイんだ。
続くソロは2nd Side、You're stars shine on me、風色メロディ、そして薄荷。まつえりはその初々しさが奈緒に重なるし、すみぺはたぶんいつもは自身のライブの真っ赤な会場ではじけてるんだろうけど、アナスタシアは真逆の雰囲気でそのギャップがまた面白い。そしてそらそら! なんじゃこの可愛らしさは!! 智絵里は妖精っぽいけど、本人もっと妖精っぽいじゃん。性格は黒い黒いと言われてるけど、それはたぶん普通の大阪人というだけだと思うぞ(←まんまと見た目に騙されてる感)。まいまいは他のところで歌ってる経験があるせいか、落ち着いていて加連らしい儚さをうまく表現してくれてた。いいわー。
そして今回のソロの最後がふーりん。聴くたびに、かならず、確実に、明らかにレベルアップしているNever say never。どんだけ鍛錬積んでるんだろう。真正面からぶつかって毎回ベストパフォーマンスを叩き出すとか信じられんよ。残念なのは、おかげで手元のCD音源がどんどん陳腐化していってることだよ! こんなん聴かされたら、もうCDなんて聴けないよ!! コロンビアさん、こんど出るベスト版、この曲だけでも新録にしてください、お願い!!
そして……そして、最後に残った3人による、最後に残った新しい属性曲。トライアドプリムスによるオルゴールの小箱。このユニットが来るだろうという期待はもちろんあったけど、最後の最後まで焦らすとか、やってくれるじゃねぇの。客席のあちこちから「来た」「やっと」という声が上がる。隣のPと頷き合う。みんな、このユニットを育てたのは自分たちだって自負があるからさ。ソーシャルゲームにもちゃんとアイマスのDNAが伝わっていると確信できた瞬間だった。
力尽きそうになってきたのと記憶があやふやになってきてるので終盤はまとめて。アニメは大手プロダクション「346プロ」を舞台にした新プロジェクトに参加する14人のアイドルを中心にするという発表があり(みくにゃんが入っていたのでOKである)、OP曲のStar!!からふたたび全員で。曲調がアイマスっぽい。これを来年から毎週聴くことになるんだな。嬉しいね。最後は輝く世界の魔法。個人的には全員曲ではこれが一番好きだな。アイマスではどうしても「アイドルである私」についてというメタな歌詞が多い中、これはそうじゃないから。やっぱ、ちゃんとアイドルの歌として成立する曲が好きだ。
ながーいアンコール待ちのあとは、最後に残った全員曲、ススメ☆オトメ。一人ひとりから短い挨拶があって、ふたたびおねシンで終了。1stの最後にはみんな泣いちゃってグダグダだったけど、今回は泣いても崩れず、みんな笑顔で終えていたあたりに、成長が感じられて良かったな。まぁ泣くのもかわいいけどさ。
全曲についてなんか書こうと思ったらとんでもない量になってしまった。もうやらん。しかし、終わって時計をみたら21時まで数分を残すばかりで「4時間」どころか「きっちり5時間」じゃねーか。予告と違いすぎる(笑)。まぁいいよ、最高に楽しかった。毎回最高つってる気もするけど。
会場を出てからわさます民で集まり、渋谷まで歩いて(あんだけ騒いでへろへろなのにまだ歩く)、適当な居酒屋で感想戦。店内でかかってる曲がラブライブ!で「近いけど惜しい!」とか言ってたら次にラムネ色青春がかかって「ちょっと近づいたけどそれは765プロや!」と、なかなかおかしかった。どういう選曲なんだこれ。
思い返せばかなり通向けなライブで、ゲームをしっかりやりこんでるだけでなく、ラジオやCDまで聴きこんでいないと理解できないネタをぽんぽん放り込んできていた。来年からはTVアニメが始まるわけで、765のアニメのあと新参Pがすごく増えたのを思い返せば、こんなハイコンテクストなライブをやるのはたぶんもう不可能で、いまここでしかできない演出で楽しませてくれたんだなー、とわかる*4。つまり今回のは9th東京公演と同じ文法で、ジャストな今を切り取って見せたってことだ。こういうちょっと先の未来を見通した上で今を創る、アイマスはやっぱり最高だ。
でもなぁ、LVのチケット売ったあとで機材解放席を売り始めたりするのは、いいかげんやめて欲しいよ。さすがにお財布が厳しすぎてついていけなくなりそう。