2014-09-16(火) [長年日記]
■ 「ログ・ホライズン」を読んだ
アニメの二期も始まるそうでタイトルだけは聞いたことがあった「ログ・ホライズン」、作者が「まおゆう」と同じ橙乃ままれというのもつい最近知ったばかりなのだけど、こっちもWebサイト(小説家になろう!)上で連載していると聞いて、じゃあ読んでみようかと。
例によってサクっとスクレイピングしてKindle向けPDFにしたら、なんか「まおゆう」をはるかに越えて3000ページオーバーしてるんですけど……*1。おまけに読み終えてから気づいたんだけど、まだ連載中だし。もう終わってるんだと思ってた(笑)。
とはいえたいへん面白かったので、分量が気にならないくらいにハイペースで読み終えたのだけど。はやく続きが読みたい。
基本的に「剣と魔法の中世世界に現代の文化や技術を持ち込んだらどうなるか」という「まおゆう」と同じアイデアの小説で、一種のタイムスリップもののSFだととらえられるから、たとえば「戦国自衛隊」のバリエーションであるし、〈大地人〉vs〈冒険者〉という構図は一種のミュータントものとも読める。そういう意味では決して目新しいスタイルの作品ではないから「安心してお読みいただけるラノベ」のフォーマットだ。
ストーリーも突飛ではないし(親切な伏線が張り巡らされているのでちゃんと読めば展開はわかる)、登場人物たちもおおむねステレオタイプだ。って、さっきからあんまり褒めてる感じがしないな(笑)。気に入ってるのはディテールなんだよね。ちょっとした小道具とか。たとえば舞踏会で最初に流れる音楽とかさ(これが最新章につながる伏線でもある)。そういう世界の描写や人物の心情をこのボリュームで丹念に描いているから、ゲーム内世界なのにすごくリアリティがあるし、オンラインゲームを遊んで遊んで遊び倒した経験のあるような読者にはこの設定がすごく胸に迫る(←おまえがやってたのはFPSだろうが)。
ただ「まおゆう」と同じで、スピード感のあるパートにくると書き飛ばしがひどくてやたら誤字が増えるし、そもそもあまり推敲をしない人みたいで文章が雑なのがつらいのよなぁ。漢字が多すぎて素人くさいし。文章を吟味しながら読むのは疲れるので、結果的にストーリーを追うだけの読み飛ばしモードになってしまい、なんだかちょっともったいない。ちゃんとした編集者がつけばこういうところは直されると思うのだけど、単行本はどんな感じなのかしらね。
ログ・ホライズン (1) 異世界のはじまり
KADOKAWA/エンターブレイン
¥1,100
*1 単行本で8分冊っぽい。
記事とは関係ないのですが、右の「サイト内検索」って機能しています?
tDiaryとかで検索しても、何もヒットしません。
Win8.1 64 bit + IE11、Firefox、Chromeで試しましたが、全滅でした。
すでに別の人からも指摘されてるんですが、ただいま絶賛不具合中です(^^;
そういえば、前にそんなやりとりを見たような気が
Google カスタム検索
https://www.google.co.jp/cse/
に登録すれば、可能なのかな?
あれもなかなか制限があって。BING検索のを使えばいいんだけど、その前にtDiaryやらRubyやらを最新版にしなければならないので、ちょっとお待ちを。