ただのにっき
2014-07-19(土) [長年日記]
■ いまさらながら「アナと雪の女王」を観てきた
前から「観ておくべきかも」と言っていたかみさんが「やっぱり"れりごー"*1観に行きたい」というものだから、TOHO海老名の昼ごろの回に行ってきた(のでSECCON予選はパスです)。上映中なのにもうDVDやGoogle Playで観れるけど。
宮崎アニメとディズニーアニメは基本的に観ない我が家なので、これも観にいくこともないだろうと思ってあらすじなんかはネタバレを気にせず見聞きしていたものだから、まぁだいたいどんな話かはわかっていた。「れりごー」のシーンは予想以上に前の方だったのに少し驚いたけど(つまり後半はダレ気味ということだ)。
SF者の視点では、これはかなり古典的な「ミュータントもの」のプロットだし、姉妹愛がテーマだというのも序盤からヒントが出ている。たしかに「お姫様と王子様」という古典的ディズニーの路線からは外れているものの、大の大人が真剣に議論するような話じゃないよなぁ、これ。もちろんSFなら、妹がみずからを改造して火を操るサイボーグになり、氷の山で姉と直接対決、あとには荒廃した国土が残るだけ……という話になるところだけど(これなら観たい)、これはディズニーアニメだから愛とかいうよくわからんものの力でハッピーエンドになってしまうわけで、あまりに予定調和的。
というわけで話はどうってことないねーという感想だったのだけど、映像はすごかったと思う。若い白人女性の肌の質感、疾走するトナカイの動き(このへんはディズニーアニメの真骨頂だろう)、リアルな背景にうまくとけこむキャラクタ造形。どれもみごと。ちょうど上映前にドラえもんのフル3D CGアニメ「STAND BY ME」の予告が流れたんだけど、あまりの差に愕然としたよ。日本のアニメがセル画をCGで再現することに注力している間に、ディズニーは10年くらい先を行ってしまったんじゃないか。あれはそう簡単には追いつけない気がする。
*1 未来の自分のためのメモ: 主題歌「Let It Go」が耳にしない日はないというくらい大流行して、映画のタイトルも「アナ雪」という略称だけでなく「れりごー」とも呼ばれることが多かった。