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ただのにっき


2013-01-02(水) [長年日記]

ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫)(ロイス・マクマスター・ビジョルド)

ヴォルコシガン・シリーズ、前作からずいぶん間があいてしまって、それでも視点がクローンからマイルズに戻ってきたのでやっぱり読むか……みたいな。シリーズものに手を出すとこういう惰性が働いてしまうなぁ。邦題もなんかひどいと思わなくもないが(ストーリーのきっかきになる事故の名前)、原題「KOMARR」も舞台の惑星の名前だったりしてどっこいどっこいなのだった。

皇帝直属聴聞卿となったマイルズがいつものように知恵と権力を駆使して難事件を解決するというパターンはかわらずだが、本作における主人公はなんといってもコマール側の女性、エカテリンだろう。ヴォル文化下にある抑圧された女性がマイルズの(文化的に)破天荒な性格に刺激されて自我に目覚めていく。終盤の活躍はなかなかスカッとする展開。

5つ☆でも1つ☆でもないちょうど中間の面白さなんだけど、シリーズものとしては次を読んでもいいかー、という閾値は超えてるんだよなぁ。未訳もあと3冊くらいあるみたいだし、順調に出るならもうしばらく付き合うかという気にはなってる。ここまでくるとマイルズの人生に付き合わざるをえないというか(笑)。

ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫)
ロイス・マクマスター・ビジョルド
東京創元社
¥66

ミラー衛星衝突 下 (創元SF文庫)
ロイス・マクマスター・ビジョルド
東京創元社
¥179

Tags: book

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