ただのにっき
2012-09-02(日) [長年日記]
■ 映画「最強のふたり」を観てきた
たまには映画でも観にいこうかということになったのだけど、観たい映画がぜんぜんなくて(お金かかってて派手なだけのハリウッド映画を観る気分ではなかった)、これなら(フレンチだし)ということで「最強のふたり」を観てきた。感動作品っぽいので少し身構えていたんだけど、実話ベースということで非現実的になることもなく、過剰にお涙頂戴的な展開もない佳作だった。普通にいい映画。
首から下が麻痺している大富豪が介護士として雇ったのは、介護経験のないスラム育ちの黒人……という設定で、ああ、差別される者どうしの組み合わせだなとわかるんだけど*1、黒人が繰り出す差別的な発言がけっこう容赦なくてかなりビビる。もちろんお互いの信頼関係があるからこそこういう「イジリ」が正当化されるわけで、コンテキストが重要だというのは乙武洋匡がTwitterでよく話してるアレだよなぁ。アクセシビリティに関わることが増えて以来、いろんな場面で考えさせられていたネタではあった。
でもまぁ、黒人が着てる革ジャンがわりといい革使ってたり、MONSTERのヘッドフォン使ってたりでそんなに貧乏な感じが出てなかったのは、リアリティよりオシャレ感を優先した演出なんでしょうか。とか大きなお世話か(笑)。
*1 実話の方は黒人ではないようなので、この部分は映画化にあたってのわりと「あからさま」な改変なのかな。