ただのにっき
2011-12-27(火) [長年日記]
■ 知る、読む、使う! オープンソースライセンス
まだβ版だけど読み終えてしまった。これはいいですね。単にライセンスを解説するだけでなく、その背景にあるFOSSコミュニティの成り立ちなども含めて書かれている。個人的に知らないことはほとんどなかったけど、終盤のライセンスカタログのおかげでGPL3とその派生ライセンスの違いなどが改めて理解できてよかった。
最近は「自社の製品をオープンソース化したい」なんて相談されることもときどきあって、そんなとき、担当の人が事前に自力でいろいろ調べてあるけどOSSコミュニティに参加したことないからどうにもトンチンカンで、頭から説明しなおし……という経験があるけど、そんなときもこれを一冊、ポンと渡せば事足りる感じ*1。オープンソースライセンスについて、過不足なく書かれていてバランスも良い。
そう、不足がないことはもちろんのこと、過剰でないところもいい。この手の話題は著者の思い入れが強いライセンスに偏ってしまうことがありがちだけど、そういうのがぜんぜんなくて、すごく中立。使う側にとって何が有用な情報なのか判断する手間がかからないというのはこの手の書籍では重要なポイントだ。
それはさておき、達人出版会、はやくAPI公開されないかなー、リンクはるのがめんどいよ……と思ったけど、ヘッダにOGPが入ってるからそれ使えばいいんじゃね? と思った。気が向いたらプラグイン作る。
……と思ったら原作者の@kdmsnrが更新してくれた(笑)、ので貼っておく。
*1 電子書籍なので文字どおり「ポンと渡す」わけにいかないのが難しいところ(笑)。