トップ 最新

ただのにっき

2011-07-17(日) [長年日記]

「The Final RubyKaigi」2日目

顔見知りのスタッフたちに会うたびに「たださん、(一般参加者としての)RubyKaigi、楽しいですか?」って聞かれるのだけど、そりゃもう楽しいよ! 好きなときに好きなところに行けるからな(笑)。というわけで2日目はちょいフリーダムに行動するなど。

朝イチは小ホールでベルギー美女や@m_sekiの発表を聞いて(並行系や分散系の話はあいかわらず大好物。仕事で使う機会はあんまりないけど)、「Writing Friendly Libraries」まで聞いたあと2Fの和室「yuruby」に飛び入り参加。@yuguiがみずから「初めてのRuby」を朗読するという、マニア垂涎の企画である。

で、「初めてのRuby」はKindleに入ってるだろう……と思いこんでいたけどまだ自炊してなかったというマヌケぶりを発揮。いっしょに本を見せてくれた方、ありがとうございました(名前を聞き忘れた)。変数初期化が種類によってされたりされなかったりという統一感のなさの理由がなんなのかを考察するといった、初心者向けとは思えない濃い話が刺激的だった。そういうことも(たまには)考えながら言語を使わないといかんよなぁ。

偶然一緒になった人たち6人ほどと昼食に出たあとは(「黒酢すぶた」が絶品)、ホールのうしろでコードを書いたりしながら(良いカンファレンスはコードを書きたくなるものなのでこれはこれで良いのである)、また3F、今度は洋室でMacをdisる会があると聞いたので途中参加してみたら、実際は「Rubyのカンファレンスでは非Macユーザが肩身狭いよねー」という会だった。でもこのあとLTの客席でLet'snoteが3台並んだりしたので(おれ、@nahi、@_ko1)、そんなことないぞ。というか、見渡すかぎりMacが並ぶようなカンファレンスでRubyスポンサーになってくれるMicrosoftの度量の広さについて、もっとみんな真剣に考えてみるべきじゃないですかね。

それより、プレゼンターのWindows7のタスクバーを見たWindowsXPユーザが「それは何のソフトですか」と訊ねていたのがもっとも衝撃的というか、Mac<->Windows間のギャップよりWindowsXP<->Windows7間のギャップの方が大きいじゃねーか(笑)。ともあれ、Win32OLEでWindowsアプリをコントロールするのは面白いのでみんな遊んでみるといいよ(別のところで志村さんからイラレのバージョン間非互換に対応する苦労話を聞かされりしたので、楽しいばかりではないのだが)。

その後は大ホールに戻って、@kakutaniの特別講演。これまで電波強度の高すぎる@kakutaniの講演は生では聴かないようにしていたんだけど(笑)、最後くらい聴いておくか、と。中止になったDave Thomasの基調講演の代打ということもあり、Daveが我々に与えた影響を歴史を追って解説しつつ、最近DaveからRubyistたちに出された「宿題」にどう応えていくかという締めくくりで、「RubyKaigiなきあと」にも持続的な情熱を抱き続けるよい指標を示す、すばらしい講演だったと思う。電波飛んでなかったし(笑)。それにしても、@kakutaniが「(2012年の)RubyKaigiはなくてもいいかも」とか言ってしまったので、来年は本当にないかもね。

お楽しみのLTと懇親会については元気があれば追記する、かも。というか、Rubyの懇親会でMatzがぼっちになってたり、スイーツが瞬殺だったりと、まったくお前らときたら……。