ただのにっき
2010-12-30(木) [長年日記]
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平凡倶楽部(こうの 史代)
「こうの史代の初エッセイ集」ということなので買ってみたけど、エッセイというよりは(やっぱり)絵のほうが多い(のでそれはそれで嬉しい)。これまでの作品でもいろいろと実験的なことが好きなんだろうなー、と思ってはいたけれど、このエッセイ集でもいろいろと面白い試みをしていて、あきらかに失敗しているものも含めてバリエーションを楽しめる。こうのファンなら買いでしょう。
で、(最近の癖で)読みながら「これを電子化するのは面倒そうだなー」などと考えていたのだが、そもそも元が平凡社のWebサイトでやっていた「平凡倶楽部」というコーナーだと知って唖然。他にもこうの史代はWeb上でいくつか仕事をしているようで、Amazonばっかり頼りにしてたらダメだなぁと思った。
もっとも、平凡社のサイトのデキはイマイチで、細かい字を読ませるためだと思うがFlashのビューアは大きすぎてよほど解像度が高いディスプレイでないとページを一望できないという。紙の習慣から離れてちゃんとWeb向けのフォーマットを作れない出版社は、もうちょっと勉強するなりプロを雇うなりして欲しいものです。