ただのにっき
2010-05-03(月) [長年日記]
■ 『Springfields ~東京場所~』へ行ってきた
お目当ては"知世ちゃん"(原田知世)、大貫妙子、細野晴臣(世代的な意味で)。キセルや星野源は初めて聴いたけど、30年前の音楽が一周回って戻ってきた感じだった。「ということは次はフュージョンが戻って来るね」と話していたけど、はたしてそれはどうだか。あと、キセルのバックのキーボード、エマーソン北村がすごすぎて目が離せなかった。
それにしても原田知世はすごい。普通、少女性を残したまま大人になると単なる「痛いオバサン」になってしまうものだが、彼女の中にはちゃんと少女と大人が同居したままなんだよなぁ。魔法使いか*1。おまけに最後にドジっ娘属性まで発揮してくれちゃってもうね。
大貫妙子は圧巻としか。女王様の統率のもと、すばらしいステージ。バンドもハイレベルだったし、「いつも通り」をはじめオーディエンスをくすぐる選曲もGood。原田知世のステージでもやった「ファム・ファタール」を、大貫版でもう一回というのも貴重だった。
トリの細野晴臣は別の意味で圧巻というか、もうフリーダムすぎて何がなんだか(笑)。本人曰く「北米音楽のカバーをやります。オリジナルをやってもカバーに聞こえる」という感じで、古き良きアメリカンサウンドをたっぷり。聴衆置いてきぼりギリギリのラインでやりつつも、ちゃんと楽しませてるのはすごい。鈴木茂がソロパート弾きまくりで、これまた贅沢極まりない。
というわけで、4.5時間があっという間。楽しかった。
あえて苦言を加えるなら、音響のセッティングがひどかった。
原田知世のセッションは(よりによって)ヴォーカルが埋もれて非常に聴き取りづらかったし、大貫妙子のセッションに至っては、最初から最後まで右スピーカーからのハム音がひどく、気になってしょうがなかった。せっかくこれだけベテラン・大御所揃えたのに、スタッフが素人仕事してちゃダメだろうよ。
*1 本当は「魔法少女」と呼びたいところだがこの国では別の意味になってしまうので。「魔女」だと失礼な感じだし。