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ただのにっき

2009-08-22(土) [長年日記]

Ruby 逆引きレシピ すぐに美味しいサンプル&テクニック 232 (PROGRAMMER’S RECIPE)(島田 浩二)

著者の(ひとり)、島田さんから献本していただいた。ありがとうございます。

レシピブック』と比較されることが多いようなので、ちらちらと見比べながらのんびり読んでいたら*1、Ruby札幌のトークショーがUstされると聞いて、慌てて読了した。ショー開始の5分前のことであった(笑)。

『レシピブック』が文法のおさらいから入っているのに対して、本書はいきなりgemのインストールとかirbのカスタマイズから入っていて、そこからして相当スタンスが違う。『レシピブック』が魚のさばき方や野菜の切り方という基本技術を押さえるのに対して、こっちは道具を揃えるところから始まってる感じ。その上で、文法みたいな部分はばっさり切って、ひたすら実用を目指す。なるほど、たしかにこれは、比べたくなる。

同じネタもけっこう入っているんだけど、ニュアンスが違うんだよね。なんというか、ひどい例えだけど、『レシピブック』は「今日はいわしの良いのが入ったから何か作ろう」、本書は「彼女がウチに来ることになったから料理でもてなしたいけどどうしよう!」って感じ?

ニッチすぎて「誰が使うんだこりゃ」的なレシピもあるけど、それとてどこかで誰かの役に立つことがありそうで、なかなか面白い切り口のレシピ本だと思った。

あと、#047におれの書いたライブラリ(?)が入ってて吹いた。あれの大元のコードを書いたのは2001年11月だよ。長生きだなー。

Ruby 逆引きレシピ すぐに美味しいサンプル&テクニック 232 (PROGRAMMER’S RECIPE)
島田 浩二
翔泳社
¥3,080

Rubyレシピブック 第2版 268の技
青木 峰郎
ソフトバンク クリエイティブ
¥340

Ruby逆引きハンドブック
るびきち
シーアンドアール研究所
¥113

*1 残念ながらるびきち本はまだ持ってないのだが。

Ruby札幌のトークショーをUstreamで見た

↑で書いたUst中継のもようは、こちらで見ることができる。今回のレシピ本の著者たちが、それぞれのレシピについて語る会。面白かった。

エンディングで島田さんが「恩返し」というキーワードを語っていたけど、FOSSに接するときのスタンスはこうあって欲しいよね。作者にお礼のメールを書く暇があるなら(書いてもいいけどさ)、自分はどんなことでお返しができるだろうかって考えよう。

……といったことをずいぶん前に書いた気がするけど発見できなかったのだった。

Tags: ruby