ただのにっき
2008-12-15(月) [長年日記]
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Body Acoustic(Lauper, Cyndi)
こないだスカパーのMTVで80年代の全米ヒットみたいな番組をやっていて、かみさんと見ていたのだけど(なんか久々にサッカー以外でTVを見たような)、日本ではほとんど聴いたこともないような曲がランクインしていて面白かった。番組作りも、当時のアーティストや評論家の談話を短くカットしてテンポ良くつなげてあって、最後まで飽きなかった。
まぁ2人とも視聴者として想定されている世代に完全にマッチしていたわけで、面白くないわけがない。これを日本のTV局が作ったらどんなひどいものになるか……という妄想で一本書けそうだけど、そういうことは書かない(笑)。
そうじゃなくて、番組中にシンディ・ローパーが登場したとき、おれが「シンディ・ローパー好きなんだよね」と漏らしたら「えーっ!?」と驚かれたという。結婚して15年にもなるのに好みのアーティストを教えてないというのはどうかと思うぞ、おれ(笑)。「好き」とかいいつつCDの1枚も持ってないから、知られようもないんだが。
で、昨日になってかみさんが、3年書庫で眠っていたというこのCDを掘り出してきてくれた。シンディ自身が自身の曲をアコースティック・アレンジで歌うという。参加アーティストが豪華。おまけに(よりによって最後の曲に)Puffyまで参加してるという。マジでメジャーなんだなー、Puffy。
シンディがインタビューか何かで言っているのを聞いたんだけど(たぶんこれも10年以上前の話)、子供の頃から自分の声がすごくコンプレックスだったんだけど、その「unusual voice」が歌手として武器になることに気づいて成功することができた、みたいなことを言っていた。人と違うことが自信に繋がったといういかにもアメリカらしい逸話だが、まさにシンディの魅力はそのunusual voiceにあって、おれが彼女を好きなのもそこだ。このCDでは演奏がアコースティックのおかげでその声の魅力が特に際立つ。"Money Changes Everything"のシャウトなんて最高だね。今朝からずっと繰り返し中。
ちなみにアイドルマスターで律子の声が好きなのも、彼女の声がunusualだからだ。基本的にユニゾンしかないアイマス曲だが、トリオに律子が入るだけで曲の表情がぐっと豊かになるのは、その声の特性によるものだと言えるだろう。というか、まさかこの話をアイマスで落とすとは思わなかっただろう、わっはっは。