2008-09-18(木) [長年日記]
■ RIDEBACK 1集 (IKKI COMICS)(カサハラ テツロー)
今週の電脳空間カウボーイズにゲスト出演している漫画家のカサハラテツローが、熱く語っている(胸チラじゃなくてマジンガーZの方)のを聞いて、「あ、この人は同世代だ」と思った。調べてみたら案の定1960年代生まれだったので、ためしに1冊買ってみた。
2020年、バイクが進化したような人が乗れる二足歩行ロボットRIDEBACKと、それに出会ってライダーとしての才能を開花させる元ダンサーの女の子の話。学生運動が復活していて社会情勢がきな臭いなど、細かい世界設定があるみたいだけど一巻ではよくわからない(というか説明が多すぎて正直読みづらい)。それより、主人公の眠った才能が、初めて乗ったメカの上でみるみる目覚めてしまうという王道っぷりがいいなー。
RIDEBACKが、いかにも本当に動きそうなデザインなのもいい。ガンダムみたいなだっさい下膨れ体型じゃなくて、重心が高いんだよね。二足歩行ロボットは重心が高くなきゃいかんだろ。特にHONDAゴリラを意識したのがミエミエの「SARU」という車種(?)が雰囲気出てて好き。
絵のタッチは線が多くてちょっとうるさい感じなのに、人物はあっさり顔というあたりが、しげの秀一っぽい。というか、バイクや車のマンガ描く人ってこういうタッチが多いよなぁ。すごく好き嫌いが分かれると思うけど(きっとウチのかみさんは嫌い)、おれは気に入っちゃったな。残り7冊も大人買いすっか。
追記
けっきょく全巻買ってしまった。「こいつはこのあと、ぜったい重要な役割で主人公にからむだろうな」と思う人物があっさり死んだりして、先がぜんぜん読めねぇ。この状況で続きが1年以上出てないとか、小学館ひどすぎる~。