ただのにっき
2008-05-04(日) [長年日記]
■ 人ならざるものの歌の魅力
今日は知人の結婚式二次会で都内へ。行き帰りの電車でずーーーーっとループさせていたのが、1000桁までの円周率を鏡音リン・レンが歌うというこの曲:
元ネタはこっちなんだけど、初音ミクとのコラボが絶妙な派生PVの方をあえてを紹介。ただの円周率にストーリー性を持たせた動画をつけるセンスがすばらしい。MP3単体はピアプロからGETできる。
実はVOCALOIDが円周率を歌うのは初めてではなくて、すでに昨年12月に初音ミクが歌っている。ただ今回の作品の方が曲がカッコイイし(というか音程まで円周率に合わせるのはネタ的に面白いだけで音楽的にはどうかと思う)、双子のユニゾンが実にたまらない。これは病み付きになる。
VOCALOIDを、歌手を調達できないアマチュアミュージシャンが自作の曲を歌わせたり、いかに調教して人間らしく歌わせるかにチャレンジするために使うのはもちろん良い。最近はぼかりすなんて技術も生まれていて、そっち方面の進化もすごい。ただ、SF者としては、どうせ人間じゃないんだから、人間にはとうてい歌えないものを歌わせて、音楽の地平線をぐっと押し広げる役割も果たして欲しいんだよな。
そんなわけで、こういう変な方向のVOCALOID活用は大好きだ。過去にもランダム生成した歌詞を歌ったり、さまざまな数列を歌ったりしていたが、もう一歩、変な方向に進むととんでもないことになるんじゃないかという気がしている。ようするに音楽のシンギュラリティ?
もっともこの円周率にチャレンジする生身の人間もいたりして、人間もまだまだあなどれないわけだが(編集してるけど)。