ただのにっき
2008-03-30(日) [長年日記]
■ 川崎 2-0 千葉@等々力競技場
でも今日は、中盤で華麗にインターセプトして、そのまま執拗に波状攻撃を仕掛けるという、ひさびさにフロンターレらしいサッカーだった。これが、ジュニーニョ、我那覇、黒津を欠き、おまけにフッキは退団、箕輪の復帰もまだ……という状況でだ。まぁ、こういうチャンスで控え組がいい結果を出すというのも、フロンターレらしいんだけど。
もっとも相手は早い時間に10人になっちゃったし、もっと得点できたはず。テセはかなり空回りしてたし、やっぱ攻撃陣が好調にならないと不安は少なくない。
とはいえ、何ヶ月ぶりかでアヴァンテを歌ったよ。ようやくの初勝利、勝ち点3。よかったよかった。
*1 17,000人程度だった。最近2万人超えるのが普通だったのでかなりさびしい。
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盗まれた街 (ハヤカワ文庫SF フ 2-2)(ジャック・フィニイ)
SFの古典が映画化かなんかのタイミングで復刊されて、まだ未読だったりするととりあえず買ってみて、失敗したりするわけだけど、これも復刊もの。4回目の映画化に合わせての復刊。まぁ、映画の方は例によってゴニョゴニョだったようだけど*1。
そうは言っても、ジャック・フィニイで失敗するわけがない。50年以上前の作品なのに、ぜんぜん違和感がない。そりゃ登場人物がばかすかタバコを吸うとか、電話に交換手がいるとか、そういう時代的な古さはあるけど、エンターテイメントとしてのテクニックは現代作家にまったく劣らない。
緩急のあるストーリー、(フィニイらしい)叙情的な描写、どこをとっても一級品だ。福島正実の訳がまたすばらしいんだ、これが。こんな名作を読まずにいたなんて、おれはなんて罰当たりなんだろう。
*1 Amazonの評価はそこそこ高いけど信じない方向で。