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ただのにっき

2008-03-25(火) [長年日記]

Bluetoohレシーバを買ってみた(2)

昨日買ったBluetooth機器一式、今日は試しにiPod touchにBluetooth(の何て呼ぶの? アダプタ? トランシーバ? トランスポンダ?)をつけてバッグに放り込み、レシーバを胸ポケットに入れて出かけてみた。

なんつうか、かなりの頻度でブチブチ音が切れるんですけど。デジタルだからノイズも乗らずにいきなり切れる。特に歩行中。じっとしてるとわりと安定しているので、電波状態が悪い(?)のだろうか。ちょっと音楽を聴く環境とは言いがたい。

「Bluetoothが便利でたまらん」という意見はよく見かけるけど、「音がブチブチ切れる」という話は聞いたことないよなぁ……と思ってググってみたらけっこうあった(笑)。でも「途切れることなく快適」って意見もあるし、実装レベルの話なんだろうか。送受信側のどっちが原因なんだろう。いくつも買って試すわけにもいかないから困るなぁ、こういうのは。

あと、当然ながら、iPod側のバッテリがどんどん減ってる。1日持たないかも知れんね、これは。

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)(ウェン スペンサー)

極端に男女比率が異なる(女性が圧倒的多数)、男女の役割が逆転した中世風世界……と、ル・グインが書けばひたすら重々しく、ティプトリーが書けばやたらとグロテスクになりそうな設定が、この人が書くとただの「玉の輿ファンタジー」になってしまうという。いやはや、さすがアメリカのライトノベル作家だけのことはあるね!

本当に男女を入れ替えて比率を変えただけなので、男は女々しく頼りないし、女たちは雄雄しく逞しい。特にウィスラー家の姉たちのカッコよさと言ったら、『スコーリア戦史』のソズが何人もいるみたいですヨ*1。ぜんぜんジェンダーSFっぽくならないから、普通に楽しく読めた。つーか、むしろそれを狙って、堅苦しいフェミニズム小説を笑い飛ばすのが目的なんじゃないかと思うくらい。

宗教色がほとんどないのが唯一気になった点で、ひょっとして女たちが実権を握ると宗教も世俗化するというネタだろうかとも思ったが、最後にちゃんと寺院が出てくるし、単に描かなかっただけみたいだ。というくらい、ほとんど深い思索はなにもなし。ひたすら気軽に楽しめるファンタジー。こういうのもたまにはいい。

Tags: book

*1 よっぽどスコーリア戦史が好きらしい。