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ただのにっき


2007-06-27(水) [長年日記]

学生さんから感想届いた

これが札束だったら!(マテ) こないだの専修大学での講義は授業の一環なので、出席した学生にはレポートとかイロイロ課題が出るわけです。ご苦労さま。その中のひとつ、10行程度の感想文が、本日どさっと到着。任意のアンケートじゃなく、マジで全員分なので、270枚くらいある(はず)。

ひととおり目を通してみたけど、99%は前向きで、素直で、肯定的な感想だ。すごいな。大学一年生って、こんなにピュアだったっけ? 当時のおれだったら、もっと斜に構えて生意気なことを書いたに違いないという気がする(笑)。

それにしても、数百人の人々から、ほぼ肯定的な評価を一度にまとめてもらうという機会はそうあるものではない。これはなかなかの快感体験だなぁ。むしろこっちが元気をもらった気分だ。もし、この日記の読者に、学校での講演を依頼されるような機会があったら、躊躇することなく受けるべき、と言っておくよ。

そういえば誕生日だった

ということを日付が変わる15分前に書くのもどうか。こうしてみると、↑の感想票はなかなかのプレゼントになったと言える。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

kitaj [おめ。 感想文の量スゴイね。]

ささだ [じゃあ今度うちでも喋りますか。]

ただただし [しまった、墓穴掘った(笑)。 でもまぁ、さすがにささださんとこにはマッチしないんじゃ?]

にじむ [誕生日おめでとうございます! 山下教授との出会いの一端くらいはもしかして担えたんでしょうか。今後のご活躍を願っており..]

eto [ささださんとこで喋ったら、99%は否定的な感想だったりして。w で、誕生日おめでとうございます!]

ただただし [そうそうw >eto やっぱ「大学生は1年生まで」って制限を……]


2007-06-26(火) [長年日記]

歴史になるには早すぎる

日経ソフトウェア8月号がRuby特集だというのでパラパラと立ち読みしていたら(買えよ)、巻頭の年表のところに自分の名前が出ていて驚いた。それもかなり左の端に近いあたりで。

母さん、おれ、歴史になっちゃったよ!

まぁ、長い目で見れば歴史になるのはいいことなんだけど、まだ人生半ばだしなぁ。これで満足するにはちょっと早すぎるよね。もうちょっとがんばって、ひと花ふた花咲かせないと。

と気合の入ったところで今日は寝る(寝るのかよ)。tDiaryになかなか再着手でけん。とっとと2.2を出さないと……。


2007-06-25(月) [長年日記]

レベル3 (異色作家短篇集)(ジャック フィニイ)

ジャック・フィニイと言えば『ふりだしに戻る』くらいしか読んだことがなくて、その素敵過ぎるタイムマシンの設定に目をくらまされ、漠然と「ロマンチストが読む小説」というレッテルを貼っていたのだが。ロマンどころじゃねぇ、なんだこの妄想小説家は!

童貞男子の白昼夢ばかりを集めたような短編集である。もっと端的に言うと、エロゲからエロを抜くとこんな感じ? 登場人物は、誰もかれもが現実から逃避したがっていて、まさに逃避のきっかけになるちょっと不思議な出来事に出会い、実際に逃避に成功したり失敗したりする、そんな話のオンパレードだ。

それがいけないというわけではなく、SFやファンタジーが逃避文学と呼ばれ蔑まれていた時代に、高尚さを気取ることなく本当の逃避文学を書き続けた作者は偉いし、出版した方もすごい。これは、逃避文学の金字塔だ(←褒めすぎです)。

といいつつ、イチオシは妄想系じゃない「死人のポケットの中には」。高所恐怖症の気がある人にとっては、これ以上にない恐ろしい話になっている。オチの付け方もいい。

レベル3 (異色作家短篇集)
ジャック フィニイ
早川書房
¥2,200

Tags: book

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