ただのにっき
2007-03-27(火) [長年日記]
■ KDDI茨城通信センターの桜並木は今年も開放
- 期間:概ね2週間(3月31日〜4月15日)
- 時間:10:00〜16:00(例年通り)
- 開放場所:正門から中央局舎手前まで(例年通り)
「桜並木とパラボラ」という取り合わせが見られるのは日本でここだけ!(たぶん嘘)なので、これを逃すことはあるまいよ。って、おれは行けなさそうだけどさ。く〜。
施設の場所等はこちらにて。
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まっとうな経済学(ティム・ハーフォード)
(読むものがなくなったのでかみさんの本棚を漁るシリーズ)
スタバのコーヒーの価格戦略のような、ごくごく身近なところを出発点に、都市部の渋滞を解消する経済学的な解決策や、貧困の撲滅、中国の躍進のような世界規模でさまざまな場面で見られる経済的な現象を、ロジカルに、かつ豊富な例え話を使って平易に解説。ちょっと前に話題になった「フェアトレードに隠された嘘」みたいな話も、わかりやすく書いてある。
あんまり筋が通っているので、どっかに嘘があるんじゃないかと勘ぐってしまうくらい「まっとう」だ 。ただ終盤、著者も白状しているように、経済学者のすべてが同じ意見を持っているわけではない。数学や物理じゃないのだから、「証明された理論」と言っても極めて限定されたモデルでのことだし、カオスな実社会でこの「まっとうさ」がどこまでも通用するとは限らないように思える。
特に序盤に登場する「誰もが正直な社会」には理想的な経済活動がみられるはず、という話には、なんだか現実をうまく折り合いがつけられないモヒカン族の悲哀のようなものを感じたよ。逆にそういう描写から、作者が本当に世の中を(経済学で)良くしたいと思ってるんだなぁとわかり、そこにはすごく共感するのだけれど。
ともあれ、なかなか面白かった。特に前半。自分たちが身銭を切る、日常の商品の値付けがどういうカラクリになっているのか、しっかり考えるきっかけになる。