2006-09-25(月) [長年日記]
■ SF魂 (新潮新書)(小松 左京)
この歳になっても大真面目でSFに対する愛着を語れるって、すごいな。たいていは、ちょっと斜に構えちゃったりするもんだと思うんだけど。いや、この歳だから言えるのかな。そうかもな。
と、結末にだけは上記のように感動したものの、「こんなに薄い本で小松左京の何が語れるのやら」という心配をしたとおり、残念ながら年表に本人のコメントが付いた程度の内容。その上おれは、最近まで日経新聞の「私の履歴書」で毎朝似たような話を読んでいたのである。おかげで新鮮味のカケラもなかった。とほほ。
(無茶な要求だというのは重々承知の上で)やはり小松左京には、こんな自伝的ノンフィクションではなく、本気のSFで大ボラかまし続けて欲しいよ。というわけで、ぜひとも生きてるうちに『虚無回(以下大宇宙の意志により検閲)
最近の写真を見るとだいぶ歳をとったなあという印象ですものね。
歳とったというより、小さくなっちゃったのがショックですねぇ。小松左京と言えば巨体というイメージが……
この勢いでしぼんでいくと最後にはブラックホールになって何もかも呑み込んで消えてしまいそうな感じです。「小松左京氏の内的宇宙」?
いやいや、太陽系に侵入してきたブラックホールに向かって飛んで行くんじゃないかな(ただいま点火中)
#こんなジョークは間違いなく既出だと思うが