2006-09-18(月) [長年日記]
■ 第2回DHT勉強会
DHT勉強会に参加。やんごとなき事情で遅刻してしまい、首藤さんのプレゼンの大半を聞き逃すしてしまう。一番聞きたかったのになぁ……。
それにしても、今まで関わってきたコミュニティと顔ぶれが重ならないので、自分を知ってる顔がほとんどいないというのがいいね。新参者らしく大人しくしておこう……とか考えていたら、最初の休憩時間に横田さんが吉澤さんを連れてソッコーで挨拶に来るのであった。たはは。
以下、メモ。あとで足すかも。
- 勉強会の参加者は、ほとんどが研究者、あとは趣味の人とベンチャーな人。つまり、まだまだ研究段階で、ビジネスにしようとしている人はごく一部ということだ。
- この業界、社会的イメージの悪いWinnyが一方の雄で、他方SkypeがP2Pであることを意識させずに成功している以外は、まだまだという感じか。
- 実際「キラーアプリがない」という悲嘆があちこちで聞かれる。キラーアプリ重要。でもそのためには手軽に使えるインフラが必須なのだが、多くは研究者が論文執筆の片手間で作ったような実装がある程度というのが現状?
- とはいえ、自力でDHTのルーティングサービスを書くのはちょっとやめといた方がよさそうな気がした。実はdRubyを足場にしてChordでも書いてやろうと考えていたんだが、かなり苦労しそうだ(もっともUNIX Magazineの記事なんかを読んでると、単純な実装なら簡単そうに思えてしまうんだけど)。
- となるとアリモノを使うわけだが、首藤さんのOverlay Weaverがよさげ。Javaだしなぁと躊躇していたが、XML RPCの口も持っているそうだし。JRubyを使うという手もありか。それにしてもshuJITといい、首藤さんは才能豊かですなぁ。
- 大人しくしていようと思ったが、負荷分散の話で質問。事前に想像していたとおり、DHTで負荷分散は(単純には)できない。その後周囲の席の人たちを話をしたが、ツリーの途中にあるノードでのキャッシュなど、有効な手法もあるにはあるとのこと。さらにアプリレベルでなくネットワークレベルでキャッシュした方が良いのではないかとのこと。
- セキュリティまわりは、PKIを使うのが「適切」だという感想。あんまり楽な方に流れた実装をすると、逆に苦労しそうだ
2006-09-17(日) [長年日記]
■ 川崎 3-4 磐田……というかOB戦
チーム10周年ということで色々とイベントがある今年。今日のOB戦にはわざわざブラジルからアウグストを呼ぶという。ありがたいので見にいくことに。というか、むしろこっちがメイン? サポーターもあえて古いコールをしたりして雰囲気満点。
開始当初はアウグストのいるアウェイユニチームが圧倒的に押していたんだけど、終ってみれば中西率いるホームチームが逆転勝ち。しかしアウグストは、試合終了後Gスポットに乱入するなどサービス満点なのであった。いいヤツだなぁ。
本当のメインのリーグ戦といえば、まぁ、負けちまったわけだが。寒くて雨の中、何時間も競技場のベンチに座っていながら負けるのは精神的にも肉体的にもキツい。
前夜にNHK-BSで中村憲剛特番があったのにもかかわらず、先発させないという余裕(?)がまず失敗だったような。故障でもしてたのか? 前半は押しまくられて、客席からは「憲剛を出せー」というヤジまで出る。実際、後半から憲剛を投入したら見違えるように攻撃的なサッカーになったし。もっとも、こういう風に一人に依存するのはよくないことだが。
しかし、最大の敗因はGKの違いか。大雨のせいか、まったくキャッチができずにはじくばかり(しかも敵の真正面に)相澤に対して、ジュビロの川口は代表戦でもないのに神セーブ連発。川口がいなけりゃあと3点くらい入ってただろ、あれは。相沢がんがれ。
2006-09-16(土) [長年日記]
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メモリー 上 (創元SF文庫)(ロイス・マクマスター・ビジョルド)
上巻はほぼ全面に渡って暗くてじめじめした内省的な話で、「たまらんなこりゃ」と思いつつもちゃんと読めちゃうところはさすがビジョルドというべきか。
下巻からはミステリ仕立てになってテンポも上がり、がぜん面白くなってくるが、マイルズの「自分探しの物語」であるところはかわらず、「あれ、これってスペオペじゃなかったっけ?」と悩むことに。つーか、こんな結末でシリーズの続きが書けるのか(というか読者がついてくるのか)。
といいつつ、たぶん続きが出たら買っちゃうんだろうな……と思わせてしまうところが、また、さすがビジョルドというべきか。